責任を強く感じる彼女が見ていてつらい
ボストン・マラソンの爆破事件で両足を失った男性の実話に基づく作品。
彼女が出場するボストン・マラソンに応援に行くことを約束し、これをきっかけに寄りを戻そうと気合の入っていた彼でしたが、まさかの爆破テロに遭遇。
その爆破の瞬間を目にした彼女は、その場に立ち止まり呆然とした様子。
事故の全容が明らかになり映し出された映像には、ひどく憔悴しきった元彼の姿が。
急ぎ病院に向かい命には別状はないことを知り、ひと安心したものの、両足を切断するという重傷を負い、彼女は深く落ち込んでしまいます。
彼女が誘わなければ、元彼は事故に巻き込まれずに済んだと・・・
最初こそ笑いにしていたけど・・・
事故から数日後に意識を取り戻した彼は、両足切断を気にする素振りを見せず、周りの不安を他所にジョークを飛ばすほどの余裕っぷり。
家族や友人も思いの他、彼が元気に振る舞ってくれることで、普段通りの接し方で終始していました。
とは言え、一人になると両足を失ったショックは想像を絶するもので、不安やくやしさから次第に塞ぎ込むようになり、家族や友人、彼女たちとの関係もギクシャクなっていきました。
それにしても温度差ありすぎ。親戚のおばちゃん連中
彼のことは連日メディアで取り上げられ、奇跡の生還者、ボストンのヒーローと讃えられ、ちょっとした有名人に。
それに気を良くした家族は、彼の気持ちを知ってか知らずか勝手にメディアの取材を受け入れるなど、ある意味客寄せパンダ的な見世物で扱い始めます。
親戚一同も、身内がヒーローになったことでホームパーティを開くと大騒ぎする始末。本当の彼の気持ちを知っているのは彼女だけになっていきます。
てなわけで、彼をサポートする側でソッとしてあげて派と客寄せパンダ継続で考え方が割れ、彼の不真面目さもあり、彼女は彼をサポートしていくことを諦め彼と別れることを決意します。
いつしか勇気を与える存在にウルッと
心の支えだった彼女を失い、彼女の大きさに気づいた彼は心を入れ替えてリハビリに真面目に通うになります。
そしてあれほど嫌っていたメディアへの露出も受け入れ、レッドソックスの始球式を務めます。
多くの観客からの温かい歓声に包まれ、彼自身が多くの人に勇気を与える存在だったことに気づかされます。
戦争で兄弟を失った男性から生きる勇気をもらったとか、小学生の女の子の励みになったりなどなど。
そして義足つけて一人で歩けるまでになりました。
一度は別れた彼女とも何度目かわかりませんが、よりを戻すことができ、めでたく結婚。
いや、ハッピィエンドに終わってよかったです。これまじでやばいかもって感じが漂っていたので。