家族6人で車上暮らしの日々
入院中の小さな子供をお見舞いに来た家族。病院食なのに大満足の娘とそのメニューを聞いて羨ましがる兄妹。
病院の先生に暴言を吐く父親。病院スタッフの制止を振り切り入院中の娘を連れ去り、病院を後にする家族。
このやりとりで訳あり家族なんだなとピンと来ました。かなりヤバい家族なんだと。
ルーフに家財道具を積み、車上生活する毎日。子供が「学校に行きたい」と言っても全く聞く耳を持たない親。本当に不憫でなりませんでした。
学校よりも、こうして車上生活する方が学ぶべきことが多いと、今の暮らしを肯定する父親に子供たちは渋々納得するのですが・・・。
人里離れた山奥での暮らし
車上暮らしに疲れたのか、家を借り普通の暮らしに戻りますが、父親の借金取り立てが押しかけるものだから、これまた夜逃げの連続。
父親の「夢の国に行くぞ」という掛け声と共に叩き起こされる子供たち。またかという感じで子供たちも従いますが、疲弊しているのは明らか。
父親もやっと気づいたのか、移動生活をやめ定住生活へとやっと考えを改めてくれます。
が、住まいは人里離れた山奥。築数十年といった感じの廃屋とも言える家。電気、ガス、水道も通っていない。
とは言え、子供たちは家を手にした事に喜んでいる様子で、笑顔を絶やさない姿に胸にくるものがありました。
それも父親が約束してくれたガラスのお城を一緒に作れるという未来の夢があったからなのでしょう。
職につかない親。たくましく生きる子供たち
山奥暮らしにも慣れ始め夢から目が冷めたのか、現実に直面する家族たち。
食べるものもなく、このままでは餓死してしまうと親に訴えるも全く職に就こうとしない父親。
こんな貧乏生活で、かつ学校に通えない日々を過ごすも主人公の女の子は売れっ子ライターの名声を手に入れるほどに成長。
親がダメすぎると子供たちは自分たちで何とかしなきゃという想いが強くなるのでしょう。
隠し続けた家族との記憶
金融アドバイザーの男性と婚約することも決まり、順風満帆の日々を送る主人公。
自身の黒歴史も受け入れてくれるほどの心の優しい彼。婚約者としてこれ以上ない理想の男性なのに、父親は彼に腕相撲で負けた腹いせにワンパンチを喰らわし、険悪な仲になってしまいます。
しまいに、その彼から金の無心しようと考えていたことを知り、彼女はブチギレ。家族との縁を切るなど、二度と合わない、二度と姿を見せないでとこれまでの鬱憤が大爆発。
とは言え、帰る場所はパパの所
とどめを刺された格好の父はあまりのショックで寝込み、それが影響してか病に伏してしまいます。
余命わずかなので一度だけで良いから会いに来てと母親が懇願するも、そんな義理はないとバッサリと切り捨てる彼女。
兄妹が説得するも効果なし。これまでの極貧生活をさよらなして生まれ変わろとしている彼女。
果たして、このまま家族を捨ててしまい、父親は娘との再会を果たせずこの世を去ってしまうのか。
ぜひご覧ください。