実話だからジワリとくる「ディファイアンス」

ナチスドイツ時代のお話

第二次世界大戦中のドイツであった実話に基づく本作品。ナチスのユダヤ人迫害を逃れ、森の中で暮らして生き延びたという話です。しかも最初は数十名規模であったのに、戦争終結時には1200人に膨れ上がっていたというものです。

その人数で5年近くも生き延びたというのは奇跡に近いとも言えます。

逃げるだけではなく時には戦う

そもそもこの時代、ナチスに抵抗するユダヤ人組織があったことに大きな驚きを感じました。しかも戦争の経験のない素人集団が、しっかり統率が取れてまるで軍隊さながら。ドンパチ終了後は女性陣が死んでいるドイツ兵から兵器類を回収する姿がリアリティありすぎです。

他にも反ナチス組織がいたんだよ

ユダヤ人による反ナチス組織の他にも迫害を受けたロシア人による反組織集団も登場します。こちらはより軍隊に近く規律も厳しく戦力も充実。ユダヤ人組織は提携という形で色々とサポートします。

集団をまとめるリーダーも大変だよ。

ユダヤ人の反ナチス組織ですが、兵隊さんの他にも老人、女性、子供いるある意味、小さな村社会を形成していまいます。となると不平不満は千差万別。あっちを立てればこっちが立たない。しかも食べるものにはいつも困っている。ピリピリムードで喧嘩も絶えない状態。

そういった集団をまとめていくいにはいかに強いリーダーが規律がないと持続しないんだなということを実感しました。

ディファイアンス

ほぼ遊牧民生活も疲れるでしょ。

木造の住居を構え、調理場や遊び場などもあり、ちょっとした街とも言えるでしょ。しかも最終的には病院や学校を森の中に作っていたというのです。

当初はお家を立てたらナチス兵が攻め込んできて、とにかく定住することさえままならない。しまいには空爆されて集落は壊滅状態に陥り、また新しい暮らしの場を探す。まるで遊牧民みたいな生活を4年近く行っていたと言えます。

表舞台には出ない

このナチス反組織を統率していたのがある兄弟で兄がリーダーで弟がサブリーダー。弟は途中、兄との組織運営に関して考え方に隔たりがあり、ロシアン人の反ナチス組織に属していましたが、数年後には再び兄の基へ。

最終的には1200人のユダヤ人が暮らし、集落には住居はもちろん学校、病院などもあるプチタウンを運営するまでになっていたのに、戦争終結後も、この話も表立って兄弟の口から語られることなく、このコミュニティの住民の親族から話が広まったと言われています。

ディファイアンス

こんな素晴らしい話ならもっと大きく扱って欲しいものですが。

最後に本人達の写真が出てきます。本当に実話なんだとあらためて実感し、ジワッとくるものがありました。