エストニアってどこ?
世界史でバルト三国というくくりでしか知識がないエストニア。
地図を調べるとお隣さんがロシアなんですね。
という地政学的にも共産圏に近いかな。
第二次世界大戦中が悲惨すぎる
そもそもドイツとロシアの間で不可侵条約が結ばれ、お互い攻めないことを約束したのに、ソ連がエストニアまで領土を広げると、電撃ナチスが即座に動き占領してしまいます。
これって、ナチスが条約破棄したようなもの。
まぁ、そんなことはさておき、怒り心頭なのがソ連。約束を反故にされたものだから、一度は占領はされたものの、再びエストニア奪還に向けて動き出します。
たまったもんじゃないよ。俺らにとっては
かわいそうなのがエストニアの国民。この戦線で戦うのはドイツ人とロシア人ではなく、エストニア人なんです。
同じ国民なのに憎み合わなきゃならないという理不尽さ。
当時、この理不尽さにあきれ、あからさまにドイツ側についたエストニア兵士は、ヒトラーを揶揄する言動が飛び交い表向きはナチに従いつつまも心の中で占領した国として憎んでいたのでしょう。
前線部隊はそりゃー休む暇なし
国境戦での戦いといこともあり消耗が激しいのなんのって。
毎日が戦いで、毎日のように仲間が倒れていく。
最初はドイツ側についたエストニアの兵団が有利でしたが、次第にソ連に押されていき戦線を放棄します。
ドイツは補給路が伸び切った分だけ十分な備蓄ができなかったのでしょう。
巻き添えを食う市民
前線が戦地となり、泣く泣く引っ越しすることとなる市民も悲惨です。
ソ連軍の飛行機が飛来し、子供が楽しげに「ママ飛行機が飛んでる」と嬉しそうに話していると、いきなり市民の列に対し、砲撃を食らわしていくというのですから、当時はまだ人道的というモラルがなかったのでしょう。
民間人だから攻撃されないというのは甘い考え。
誰もが死と隣り合わせだったのです。
所変わってソ連軍側
この作品、最初はドイツ側の兵士についたエストニア人が主人公でしたが、残念ながら戦死。後を着いたのがソ連側についたエストニア人でした。
彼は戦闘中に同胞のエストニア人を殺し、いたたまれなくなり彼の遺体からある手紙を発見し、その手紙を届けます。
届け先は亡くなった彼の姉。弟はある人に説得され、兵士になったと。
で、ある人が自分だったということを知り、心に深いキズを追うことに。
といのも彼が誘うわなければ弟は命を落とすことはなかったのですから。
それにしても見ていてつらすぎる作品でした。