本当にあった話だから面白い
時は1070年代のマルセイユ。麻薬取締の判事、ミシェルが、麻薬組織との抗争を描いた作品です。
この話、実在した話をベースにしているもんだから見応え抜群。当時のマルセイユは、若者がクスリに溺れ腐敗しきっていました。
警察が麻薬犯を取り締まろうとしても、情報がほとんど皆無。捜査に行き詰まり感が漂う中で、ミシェルが麻薬取締としして就任します。
出る杭は打たれない。
彼の取った行動は運び屋や売人を徹底的にとっ捕まえることから開始。彼らを捕まえて組織の情報を得て、そして大ボスを捉えて麻薬組織を壊滅させてやろうと計画しました。
これに驚いたのが麻薬組織の上層部。今までは、警察からの手を逃れ逃れ、うまくやていたのに末端の機動部隊が捕まってしまうと商売が上がったり。
あまりにも行き過ぎた逮捕劇に身内からもやりすぎの批判の声も上がったり、麻薬組織からは家族に危害を与えるぞ的な脅しをかけられたり、普通ならさっさと手を引くでしょうか、ミシェルは全然手を緩めません。
出る杭は打たれる所か、叩かれれば叩かれるほど強さを増すといった感じでした。
えっ、身内が買収されているの
捜査を進めていく中で驚いたのが、何と身内とも言える捜査班の中に麻薬組織と繋がっているものが多数いるということ。
警察さえも汚職にまみれ、この時代のマルセイユは暗黒時代と言ってもいいでしょう。
この事実を知ったミシェルはこれを好機とばかりに、裏切り者から組織の情報を引き出しにかかり、見後に成功。
麻薬組織の大ボス逮捕まであと一歩の所まで迫りました。
秘密の生成工場
この密売組織が取り扱う麻薬はトルコ経由でフランスに渡り、生成されます。
生成職人とも呼ばれるマイスターがいて、かなり質の高いコカインを生成するんだとか。
アジア産のコカインが流通し、お客から「お宅らの売価はアジア産の2倍だ。安くしろ」と言われても「品質が違うんだよ」と一蹴。
麻薬の世界でも、味にこだわるんだ、フランス人はと、ちょっとした発見がありました。
流通ルートもさることながら、この生成工場、作品の中ではラボと呼んでいましたが、これもまた、どこにあるのか、その所在は警察では全く把握しておらず秘密のベールに包まれていました。
が、盗聴なども駆使し、念願のラボを発見。
これをきっかけに麻薬組織解体のスピードが上がっていきました。
まとめ
ハッピィエンドになるかご覧いただくとして、マルセイユの麻薬組織が壊滅に向かってく様子は見所十分です。
フランスが若年層の麻薬汚染で相当に苦労していたとは・・・。食のフランスというイメージしかなかったので発見でした。
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