住人がとってもフレンドリー。安心の一人暮らしが・・・
親元を離れ初めての一人暮らしとなれば、不安はつきまとうのは当たり前。そんな心の中を見透かしたかのように住人がワキワキと暮らす、とあるアパート。
週末はアパートの住民がほぼ全員参加でバーベキューで盛り上がり、互いが顔見知りの中。まるでシェアハウスに住んでいるかのごとく、距離感の近さが彼女を安心させたのでしょう。
加えて、入居を希望する人は後を絶たず競争率は高めのに、念願叶って入居することができました。人気のアパートに住むことができ、幸先の良い一人暮らしと彼女もさぞ有頂天だったはずでしょう。
始まりは深夜の配管工事の音
住人はとっても優しく引っ越しの手伝いを買って出る人や困った時は相談してと優しく声をかける人などなど、心より入居できたことを喜んでいたのも束の間、彼女を悩ます事態が発生。
なぜか深夜に行われる配管工事の音。うるさすぎてグッスリと寝ることさえままならない。睡眠不足が常態化して仕事でもミスを連発。
ある大学の願書申込みも忘れてしまうほど心身共に疲弊。せっかく入居できたのに、早くも退去を検討し始めます。
ついに動き出した。アパートの住民
そんな時にさらなる事件が勃発。なぜか深夜に鳴り響くオーブンの「チーン」という音。部屋の中はゴケくさくまさか切り忘れかとキッチンに向かうとモウモウと煙が出ており、中を開けるとまさかの飼い猫。
さらに悲鳴を上げる彼女を後ろから何者かがさ後ろから羽交い締め。相手は好意を寄せるイケメン男性のその人。引っ越しを手伝いをかって出たり、パーティに誘ってくれたりと優しい彼に恋心をいただいていたのに、まさかの変人だったとは、驚いてしまうのも無理はありません。
急ぎ彼の手を逃れ、助けを求めて外へ。ちょうど目の前には住人の年配女性。安心する彼女。この人が警察に通報してくれると思いきや、この女性も男性とのグルだったことが発覚。
こうして、偽装和気あいあいのアパートが実際はとんでもなく危ないアパートであることが明らかになっていくのです。
過酷な監禁生活で蝕まれる人格
睡眠薬らしき注射を打たれ、目を覚ました時には見たこともないような監禁部屋に閉じ込められていました。
そこにアパートのボスらしき男性2人が入ってきて、アパートの秘密を明かされます。これがあまりにオカルト宗教的な考え方で、人類は相互に助け合う共存社会を掲げ、個人の自由よりも組織の利益を優先させるというもの。
この思想を叩き込むべく、しばらくの間、監禁生活を強いられ、最初こそ抵抗していた彼女も次第にその考えは正しいという方向になっていきます。
やっと思いで逃げ出せたと思ったら・・・
そして新たな入居者を迎えます。その人は、彼女の仕事先のお友達。一度、このアパートに訪れたことがあり、急にいなくなった彼女のことも気になり入居を希望し、めでたく当選したわけですが、彼女もまた洗脳の監禁生活を強いられます。
その説得役に彼女となり、コンコンと共同社会の良さを彼女に説明しだします。
が、気性の激しい彼女は、全く彼女の言うことに聞く耳持たず状態で、激しく抵抗します。
アパートのボスも、これは洗脳するのは無理と思ったのか、彼女を始末することを決めます。身体を押さえつけて耳元に当てたドライバーをグサリって、目を背けたくなるような殺め方。
彼女は、元仕事仲間の彼女を殺めてしまうのか。そこは見てのお楽しみ。
幸いなことに洗脳されたフリをしていた彼女、色々とありましたが、なんとか、このオカルト集団アパートから逃げ出すことができ、自由を手に入れることができたのですが、外の世界で待っていたのは、これまたとんでもない光景で。
久々に寒気のするようなサスペンス・ホラー作品でした