エレベーターに閉じ込められた見知らぬ5人
9.11と同時多発テロを扱った作品で、崩壊したビルのエレベーターに閉じ込められた人たちの描いています。
エレベーターの中にいたのは5名。離婚調停中の夫婦とビルの管理会社スタッフ、自転車メッセンジャー、そして20代らしき女性。お互い全くの他人で、この事故をきっかけに生きるという目的に向かい共に助け合っていきます。
最初は軽いエレベーター事故と思ったけど
飛行機アタックの直前に乗り合わせた5名。エレベーターは上に向かっている途中にいきなり停まります。
すぐに復旧すると思ったのかエレベーターの中の人は、さして最初こそ驚いていたものの落ち着きを取り戻し再稼働するのを待っていました。
ところが待てど暮らせどエレベーターは一向に動く気配なし。
外部とようやく連絡を取ることができ、その話によれば飛行機がビルに突っ込んだとのこと。
それも単なる事故ではなく、明らかに攻撃されたものというのだからビックリ。
追い打ちは、オペレーターの自力で脱出してという希望を断つような残酷なお言葉。
ここから5人の生きるための行動が始まります。
落下しても死なないの?
オペレーターの助けもあって、エレベータードアを開けることに成功。
眼の前の壁をトンカチが叩くと数十分。眼の前には小部屋が広がり、この部屋から階下へ降りられる。希望の光が差込み一同安堵。
まずは奥さんからその小部屋に送り込み見事成功。続いて20代の女性という所で、何とワイヤーがプッツン。真っ逆さまにエレベーターが急降下。
誰もが死を覚悟しましたが奇跡的に皆無事。
無重力状態のように身体が浮き上がり、箱が止まった瞬間に箱の床に叩きつけられるわけですが、大きな怪我もなく生き残ることできたのです。
奥さんは偉いよ
無事階下まで降りることができた奥さん。ビルの外に逃げ惑う人々をよそに消防スタッフに救助を求めます。
隣のビルは崩落し、いつ自分たちのいたビルも崩落するかわからないのに仲間を置いて逃げることはしない勇気ある決断に脱帽。
ほぼほぼ救助は無理かと思いましたが、何と階下まで降りていた仲間たちのいるエレベーターを発見。
こうしてエレベーターの中にいた人たちは無事救出されることになりました。
が、残り一人、奥さんの旦那さんを救助する途中でエレベーターの箱はさらに階下へ。
さらに救助が困難な状態になり、そこで話は終わります。
この話、実話だったかどうかわからず実際にあった話ということであれば、この旦那さんの安否が気になる所。仲間の命と生きかえに自分が犠牲になることを選択した旦那さんがやけに印象に残りました。