問題児でどこが悪い
先生に「ふざけるな」なと悪態をつき、毎度のことながら校長室に呼ばれこっぴどくお叱りを受ける。
周りの生徒からは背中を指で指されるも、本人は気にするそぶりなし。
そんな彼であったが、気の合う仲間が2人だけいました。彼らもちょっとした問題児で校長室へのお呼ばれ常連組。その後、どこか通じる所があったのでしょう。彼ら3人は急速に関係を深め、いたずらをしては母親に悲しませ、一時は反省する素振りは見せるものの、またすぐに悪さをを繰り返す。
とは言え、母親達は叱りはするものの、学校から呼び出しを食らっても全力で子供を守る姿勢を貫き通します。これも偉業を成し遂げる子供の育て方と感心した次第です。
成人してそれぞれの道へ
その後、親の仕事の関係もあってか、離れ離れになる3人ですが、成人を迎えても連絡を取り合うほど関係は続いていきました。
3人の内、2人は軍に入隊。そもそも3人とも小さい頃からサバイバルゲームにのめり込んでいたということもあり、大の戦争好き。念願叶ったというわけです。
一人はアフガニスタンの戦地へ。とは言え、紛争地域からちょっと外れた場所で本人が想定していたものとは大きくかけ離れ、退屈な日々を過ごします。
そんな時に同じく軍人となって日々訓練を続ける友人から欧州旅行のお誘いが。悶々とした日々を送っていたこともあり、2つ返事でOK。
もう一人にも声をかけ、久々の悪ガキ3人組が再会することとなったのです。
これも運命だったのか
最初にイタリア観光を楽しみ、次いでオランダへ。そこでフランスへ向かうかどうか迷います。
旅先で知り合う人からは「パリは退屈だ」の、面白くないだのよくない話ばかり。
しばらくはオランダに留まることも検討しましたが、チケットも抑えたことだし当初の予定通りフランスへ行くことに。
この判断がなかったことを考えるとゾッとしちゃいます。500名以上の犠牲者を出す大惨事を引き起こしていたかもしれないのですから。
国を上げての感謝の声
クライマックスシーンは見ていただくとして、小さい頃は札付きの悪だった3人が、フランス国民から称賛される偉業を成し遂げることがこの作品の見どころ。
その偉業がいかに素晴らしいものなのか、前半は、偉業とのギャップをつけるために彼らの悪ガキっぷりの話に終始。ちょっぴり退屈な感じは否めませんが振り返ると伏線が四方に張り巡らされていて、エンディングの様々なシーンに繋がっていきます。
あの柔術の授業の時の「足を使え」というのがここに繋がるのかと感心した次第です。
これが本当にあった話を最後に知り、さらに感動が深まったのは言うまでもありません。