ピーターラビットと言えば
ピーターラビットと聞くと、リアルすぎるうさぎの絵がまず目に浮かびます。
確か食器などに描かれていたような。同じうさぎの絵、ミッフィーとは異なり愛らしさは皆無。けど、世界的に知られている作品と考えれば、どこか心が惹かれる何かがあるのでしょう。
作者はいいところのお嬢様
ピーターラビットの作者の生涯を描いた本作品。移動手段は馬車で、貴族階級が存在するような時代ですから、相当古い時代なのでしょう。
で、この作者。メイドを何名も抱える裕福な家庭で育ったお嬢様
お祖父様が商売で一発当てて、ポーター曰く成り上がりの金持ちと揶揄していたのは気になりましたが、とにかく生活には困らない暮らし。
それが絵本作家を目指すというのですから、相当な意識高い系のお嬢様。当時は女性は家庭に入って旦那を影で支える存在というのが常識。仕事を持つなんぞご法度な時代。
時代に迎合せず、自分の貫く芯の強さを感じました。
出版化に向けて強気の要求。
絵本作家の道を自ら切り拓くべく、出版社に自ら出向いて作品を売り込みます。売れるのか?とやや懐疑的な出版社スタッフの態度を気にすることなく、さらに装丁やら色などをこと細かく要望を出すなど自分自身で条件をより厳しくしているのに、全く気にするそぶりなし。絶対の自信がなければ、ここまで言い切れないものでしょう。
で、出版スタッフの中で唯一、この本は売れると踏んだ彼は他のスタッフを説得してポーターの作品の出版化を決定するのです。
トントン拍子で絵本作家の道を駆け上がる
とにかくこだわりが強いポーターを思ってか出版スタッフは印刷工場にまで来てもらい仕上がりをチェックしてもらいます。
当初白黒を提案していたポーターでしたが、この素晴らしい色使いはカラーで表現した方がいいと、出版スタッフもこれまたポーターにも勝るとも劣らない意識高い系で、その圧に押されてポーターもしぶしぶカラーでの出版にOKを出します。
書店に並ぶと瞬くに売れに売れまくり、作家になることに反対していた両親も娘を認めるようになります。
そうこうしているウチに、作品はシリーズ化されることとなり、これまた爆発的に売れに売れることになるのです。
女性の自立
絵本作家として、軌道にのりつつあるポーターは、家を出て自分の稼ぎで生計を立てることを決心します。
当時としては本当に珍しかったようで、自立した女性の第一号と言ってもいいでしょう。
が、良いこともあれば悪いこともある。この後、作品が書けない位の不幸が彼女を襲うことになります。
詳しくは映画をごらんください。
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