レイ・チャールズの生涯を追った作品
2004年に他界したレイ・チャールズの生涯を追った作品。
僕の知っている限りでは、確かいとしのエリーをカバーした大御所ミュージシャンという位。
その成功を収めるまでの半生はクスリとの戦い。才能溢れるミュージシャンはどうもクスリに手を出しがちですが、レイ・チャールズもご多分に漏れずクスリに溺れ、壮絶な人生を歩むこととなりました。
ライブハウス連日大盛況
単身で都会に乗り込み、人づてにライブハウスでのピアノ奏者として雇われるのがミュージシャン人生の第一歩
レイ・チャールズの演奏は連日大盛況。噂を聞きつけたプロモーターが店を訪れ、彼はまた一歩、成功への階段を昇ります。
生バンドも大成功
次なるステージはバンドとでも言いましょうか、楽器などの荷物をバンに詰め込み、全米の都市をめぐる巡業に出ます。
そこでも成功を収めましたが、プロモーターと衝突し、仲間と一緒にバンドを脱退。
その後、レコード会社の目に止まり、晴れてレコードデビューを果たします。
レコードも大ヒット
ゴスペルとダンス・ミュージックをかけ合わせたメスアラウンドが大ヒット
このヒットをきっかけにして、彼の名前に世に知れ渡ります。
ライブハウスのピアノ演奏からバンドマン。そしてメジャーデビュー。
出会いと別れを繰り返す中、着実に成功への道を歩んでいく姿には、持っている人はやっぱり違うなと感じました。
レコード会社移籍でもまたヒット
メジャーデビュー後も勢いは止まらず、アトランティックから大手レコード会社、ABCに移籍。
育ての親アトランティックから去るのは苦渋の決断だったことでしょう。
とは言え、お世話になったお礼に彼の楽曲の権利の何%がアトランティックに落ちるようにして移籍すあたり、義理人情に熱い人だと感じました。
成功の影にクスリ問題
ミュージシャンとしては成功はしたものの、プライベート、特に家族との間では苦悩する毎日。
クスリで逮捕ギリギリの事件を起こしたり、奥さんとの関係もぎくしゃくしたり、愛人の死去など・・・
このままではいかんと思い、ドラッグを断つことを決断したレイ・チャールズ。
ほぼ毎日ベッドの上で悶絶するほど苦しい治療を数年かけて行い、見事クスリを克服することに成功。
色々ありましたが、最終的にはハッピィエンドに終わって良かったです。
また作品中に出てくる初期のレイ・チャールズの楽曲を聴いてみたいと思いました。