連続殺人犯に踊らされる「セブン」

映画 セブンハリウッド

猟奇的な連続殺人事件

殺され方が目を覆いたくなるような凄惨な殺人事件。これを猟奇的とでも呼びましょうか。とにかく目を背けたくなるよなシーンが連続のセブン。1人は嘔吐物と排泄物まみれで、何か臭ってくる感じがするんですよね。3人目は一命はとりとめたものの、ほぼほぼゾンビ化してますよ。あれは。

相手に対して相当な恨みがなければここまでのことはしないだろうという位、行き過ぎた感が半端ありません。

知的だからやっかい

精神異常者かと思えば、そうでもない。行き当たりばったりではなく緻密な計算された殺人で、これすべて歴史に名を残す文学から引用している節がありということで、それになぞれば犠牲者はこの後も続くだろうと。というわけで、図書館のカードよりこれらの本を借りている人間をピックアップ。

何の手がかりもない中で、やっと掴んだ一縷の望み。早速、犯人候補と思われるご自宅に訪問。案の定住人は不在。帰ろうかなという所にバッタリと住人登場。

しかも刑事に向かって鉄砲を打っちゃうものだから、私が犯人ですと言っているようなもの。

やり手デカのブラッド・ピットが犯人を追跡。民家に入ったり、はしごをのぼったり、壁を乗り越えたり。あとちょっという所まで来たのに残念なことに逆に犯人からカウンターを食らって、頭に銃を突きつけられちゃいます。

追う身から、追われる身となり万事休す。これでおしまいかと思いきや、犯人は何とブラッド・ピットを殺すことなく、その場を去ってしまいます。

これで一つ貸しができてしまいました。

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先を行く犯人

連続殺人犯を特定することができ、大きく捜査は進展。とにかく取り逃がした犯人探しに躍起になっているなか、何とまぁ、犯人自ら警察に出頭。

この出頭も彼の計画の一つ。そうすることで、常に自分の立場を刑事よりも上に持っていこうとします。

警察の行動パターンを全て見越したこの行動。まるで、レクター博士を見ているようで、とにかく寒気がしましたね。

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主導権は自分

警察につかまろうと至って冷静の犯人。まあ、それもそのはず、自分が望んで逮捕したのですから。

そして、彼の計画とは刑事本人が自分の命を奪うこと。ちょっとMっ気があるのか、わかりませんが、それが彼の究極の選択だったのです。

で、そのトリガーとなったのが、最愛の奥さんの死。なんとこの犯人、ブラッド・ピットのお家に侵入して、奥様も殺めてしまうのです。

それを知ったブラッド・ピットは冷静を失い、ズドーンと。モーガン・フリーマンの再三にわたる説得もむなしく・・・。

かくして、全てが犯人が主導権を握り、彼の描いた通りに事を進行していくのでした。

怖いの一言につきます。

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