幕末官僚の水野忠徳の何が凄いって。そりゃー為替レートの適正化でしょ。

ここにも英雄がいるよ~

幕末というとどうしても薩長などの反幕府の志士に目が行きがちだけど、幕府側にもこんな素晴らしい人がいますというお話。

その方のお名前が水野忠徳という外交官。

彼の立場は、今で言えば外務官僚。クセの強い外国人を相手に一歩も引かない交渉で海外との対等な関係を築いていきました

交渉

時は安政の大獄前

当時は列強が植民地を拡張させようと、前のめりの時代です。開国していない日本を相手に不等な契約を迫るわけです。

しかも得意の恫喝交渉で、怒り顔で交渉に臨めば、自国に有利な条件が引き出せる。

中国ではそれで成功したもんだから、日本でもイケると軽く思われていたのでしょう。

ところが様子がおかしい 恫喝交渉が全く持って効かず有利な条件も理路整然と論破される。

水野忠徳はアメリカ、イギリスの外交官から当時、相当手強い相手に映ったのです。

交渉

昔は円安をよしとしない?通貨交渉

ちなみに当時の通貨単位を整理すると

日本の通貨を海外の金貨レートでみると20ドル=5両。4ドル1両という計算になります。

1両=4分1分=4朱

です。

日本の主張1ドル=1分

海外の主張1ドル=3分

現代で言えば日本は1ドル=100円を主張し海外は1ドル=300円を主張したということ。

5ドルの大砲を買うには1500円支払わなくてはならない。1ドル=100円であれば500円で済みます。

結果的に彼らの主張する1ドル=3分が通り彼らは何をしたか。

この日本の通貨を上海に持ち込んで、ドルに換金。国際レートは1ドル=100円ですから、1500円が15ドルになって帰ってくる。んで、再び日本に戻って15ドルを売ると4500円になって戻ってくる。元値の1500円が3倍になって戻ってくる。彼らにしてみればウハウハ状態です。

交渉

急激なインフレーション

この1ドル=3分を認めたことで、何が起きたかというとお金の価値が暴落し、モノの価値が相対的にあがるインフレです。

1両が4分あれば変えたのに、8分必要ですよと。お茶を飲むのに8分も用意しないとダメ。モノの値段が高騰していったわけです。

交渉

水野忠徳の末路

海外外交官にとっては目の上のたんこぶだった水野忠徳は、外国人殺傷事件の責任を取り、辞任。

軍艦奉行に左遷させられてしまったといのだから、残念でなりませんね。

詳しくはこちらをご覧ください。