タイトル通りだった「コンビニ人間」

読書芸人が推薦していたので

最近、読書芸人推薦の小説を読むことがある種パターン化している僕。教団Xに続いて、読んだのがコンビニ人間

読書芸人のほとんどがべた褒めしていたので、迷うことなくKindleでポチッ

芥川賞作品と聞くと、どうも小難しくて自分にとっては難しすぎるかもと思いましたが、意外や意外スラスラと読むことができ、1週間位で読破。

ページ数もそんなに多くないですし、何よりも日常に近いコンビニを題材という点も読みやい点でした。

コンビニ

何気に深いコンビニバイト

話の中心はコンビニでバイトする女性の話なので、コンビニ業務が随所に描写され、色々と発見がありました。

天気、気温が売れ行きに大きく左右するとか、前日との気温差で売れる商品が予測できたり

ピークは朝とお昼。朝はパックものの飲料がよく出るとか、

新商品は棚の上の方に置く

女性客が多いところは、春雨の種類を増やした方がいいとか

機械的に本部の言われるがまま商品を仕入れていると思いきや、現場スタッフも、その店に併せて品揃えを工夫しているんだなと。

違う意味で色々と勉強になりました。

コンビニ

空気を読むに敏

本作品の主人公の女性がこれまた個性的で、彼女の思考にグイグイと引き込まれた方も多いはず。

幼少期に死んだ小鳥を、かわいそうとお友達はお墓を作ってあげようと誰もが思う所を、彼女は「焼いて食べよ」と。理由を聞くと非常に合理的だけれども、お友達、親からしてみれば、代わりものと見られてしまう。

そんな自分を俯瞰して、社会適合者になるべくバイトを初めて社会との設定を持つようになるのですが、同質化にするにあたっての彼女の俯瞰力といいますしょうか、表情や会話の中で、こうすれば、異質者扱いされないという術が、どこかシニカルで笑えました。

コンビニ

これって作者なの?

あまりのするどい洞察力と一般の人とは違う思考の持ち主なので、これって作者そのものと考えてみたり。

ならば、とってもかわいそうな人と思いがちですが、彼女はとにかく強い。

親類から社会不適合者と言われようと、それに後ろめたさも全く感じていない。なので、全く改善する気もなし。

こうゆう思考だと気持ちが減退することもないので、ある意味、鈍感って強いなと憧れに似たものを感じました。

ネタバレになっちゃいますが、妹のあの一言は他人の僕でもかなり堪える言葉でしたが、お姉ちゃんは、何故泣いているのかの理由を全く理解できず、ひたすらプリンを食べている光景は電車の中でも笑いをこらえるのに必至でした。

まとめ

世の中には、こうゆう人もいるんだということを知るにうってつけの作品です。

彼女の変わった性格とコンビニの仕事を中心に生活が周っている人という点では面白かったと思います。