遅々として進まない日本のワクチン接種
コロナワクチンの接種が海外に比べるとやや遅い感じがする日本。まずは医療従事者と高齢者からというものの、その第一便でつまづいている印象を受けます。
そうこうしている内に、全国のあちらこちらでは感染者数が増加の一途をたどっているし、第4次緊急事態宣言も現実味を帯びてきました。
一方、海外を見れば米国のコロナワクチン接種者は全人口の約20%と順調に推移しています。世界で最も感染者数が多いこともあり国を挙げて、ワクチン接種を協力に求めているからでしょう。
接種20%超えともなると、予約取れないが頻発?
コロナワクチン接種者が20%を超えるアメリカでは今も接種待ちの人がわんさか。コロナワクチンを接種するにあたり、予約サイトなるものが既に用意されており、国民の多くはこのアプリを使って予約しているのでしょう。
ところが、この予約サイトにアクセスが集中しているのようで、数分前まで希望日の予約がOKだったのに、再び画面を開くと既に予約が埋まっているとのこと。まるでアーティストのライブチケットの争奪戦の様相を呈しています。
単純計算で残りの80%の国民が予約に集中するわけですから、このような現象が起きるのも無理もない。日本でも、一般の国民も接種できるようになったら、予約の争奪戦が勃発するのでしょう。
散々叩かれまくられているcocoaにも光が・・・。
2020年、コロナが流行りだした頃に突貫工事とも言えるスピードで立ち上がったアプリ、cocoa。接触した人の中にコロナ感染者が出た場合、お知らせしてくれるわけですが、これが全く機能せず、しかも不具合を放置したということで、各方面から叩かれまくられています。
開発者から言わせれば、ローンチしてから改修するのはアプリの世界で当たり前。しかも開発帰期間は鬼のように短く不具合が出る確率も高まる。なのに、初動から完璧なものを作れというのは、ちょっとかわいそうな気がしてなりません。
この件で大きく信用を失ったcocoa。これによりただでさえ利用者が少ないのに、この先、利用者を増やすことができるのか。その起爆剤となるのが、ワクチン接種の予約機能の追加です。
LINEのようにモール化しちゃったら。
そもそもはチャット機能で爆発的に普及したLINEですが、その後、ニュースやら決済機能、金融、デリバリー、音楽のサブスクなどなど様々なサービスを水平展開しています。豊富な利用者を武器にどのサービスも順調そのものに映ります。
cocoaも、このLINEの仕組みにならい、予約機能をつければ、利用者増を期待できますし、ワクチン接種済みという情報も加わり、より制度の高い情報提供が可能になるわけです。
極めつけは接種完了証明書
既に米国では、接種完了パスポートが導入されています。スマホの画面上に表示され、飲食店や劇場の入場の際に、こちらを提示すれば、より感染リスクも抑えられるし、収容に関してもしっかりと安全管理ができるわけです。
この機能も、cocoaに取り込めば、さらに利用者が増えること間違いなし。
中国のように厳しく統制できれば、感染を封じ込めることはできますが、日本ではそうも行きません。
国民の納得を得られなければ、遅々としてコロナの情報を共有は進みませんし、結果的に何年経ってもコロナは沈静しないという状況にもなりかねません。
cocoaにすべてのサービスを集約することに、批判の声が集まる可能性は高いですが、ここは国民全員でコロナ封じ込めましょうと強い決意をしてくれれば、国民の心も動くのでは?と思った次第です。