あらすじ
時効を迎えた連続殺人犯が公の場に姿を表わし「私が犯人でした」」と告白し、しかも本まで出してしまうというお話。
これに怒り狂う担当刑事と遺族の方々。犯人がメディアを露出を増やせば増やすほど、彼への憎悪が増し彼の誘拐計画を企て、ひと悶着あるのですが・・・
殺人犯が公の場に
担当刑事とこの犯人20数年前に大乱闘を起こした因縁の仲。あともう少しで逮捕まで漕ぎ着けたのに、すんでの所で取り逃してしまいます。
しかも犯人から口元に一生残るような傷を負わされ、その屈辱を晴らすためにこの20年間、犯人逮捕のために頑張ってきたわけです。
挑発的な行動に怒り心頭
そんな刑事を嘲笑うかのごとく、メディアの登場した連続殺人犯。この挑発的な行動はエスカレートしていき、お詫びを理由に刑事の職場まで足を運びます。
犯人と久しぶりの再会を果たした刑事は怒りを抑えることで精一杯。今にも殴りそうな雰囲気でしたが、犯人が引き連れてたメディア達を前にそうも行きません。
他にも犯人のこのメディア露出を快く思っていない人達がいます。それが遺族の方々。積年の恨みを晴らすべく彼の誘拐を企て見事に成功。
犯人を後手に縛り尋問を繰り返し、遺体を遺棄した場所を聞き出せそうな所で何者かが部屋に侵入し、犯人は脱出に成功します。
連れ出したのは何と担当刑事。彼も犯人のことを恨んでいたのになぜ、助けるのか疑問に思いました。
朝まで討論とは斬新すぎる
この連続殺人犯が出版した本はまたたく間にベストセラーとなり、メディアにも引っ張りだこ。そこで担当刑事と犯人にも出演してもらって、生放送で討論番組が放送されました。
視聴者からも意見も募るような番組でしたが、ある男性からの意見がどうもおかしい。
刑事が100mを何秒で走られるか知っている?とか、20年前の大乱闘の時に屋根づたいを走ったのは足の早い刑事さんに追いつかれないようにするためとか。チョーがつくほどの犯人と刑事しか知らないことをしゃべりまくります。
しまいには犯人は私ですと衝撃的な発言。この発言に驚きを隠せないのが連続札時犯ズラで公共の場に現れた犯人。
冷静さを装いつつも、どこかソワソワしている感じ。ならば、私が犯人と言っているこの男性を含めた3名で討論会を放送し、誰が犯人か白黒はっきりさせませしょうとなりました。
とうとう尻尾を出した真犯人
この討論番組で世の中の人に顔を晒した真犯人を名乗る男。その証拠に、自分が遺体を遺棄した山林を生放送で中継させるという大胆な行動に出ます。
その中継を食い入るように見る3人。しばらくすとそこから白骨遺体が・・・。
この事実で観念したのが、連続殺人犯から驚きの一言が・・・。
この一言で全ての疑問が解消されました。
最後まで先の読めない良い作品です。