訳ありの孤児ですが・・・
不慮の事故で息子を失った夫婦が孤児を引き取るところから話がスタート
最愛の息子を亡くし、失意のどん底。未だに亡くなった息子を引きずり、このままではずっと過去に縛られる暮らしを送ることになる。
という訳で、孤児を引き取ることを決断した訳ですが、この少年がちょいと訳ありで、過去の里親が亡くなるという奇妙な事件を引き起こしており、最初は躊躇しましたのですが、受け入れることにしたのです。
少年自身は、とっても優しい子で、礼儀正しく、里親になってくれたことに感謝の言葉を伝えるなど、コレ以上ない子供でした。
迎え入れ当日に奇妙な現象が
この少年が寝静まった頃、リビングにいた夫婦が見たものは大量の蝶が飛ぶ姿。
蛾とは違い、色彩豊かなまるで幻想的な世界が広がります。
最初は何事?と気にも止めていませんでしたが、ある日、亡くなった子供が目の前に現れ、奥さんは狂喜乱舞。
夢かと思いましたが、実際に亡くなった子供に触れることもでき、これは現実ではと思い始めました。
しばらくすると亡くなった息子は消え、その直後に少年が2階の部屋から降りてきて、申し訳なさそうに「ごめんなさい。もうしない」と。
この言葉に奥さんはピンと来たのです。
この少年が眠りにつくと、亡くなった息子が現れることを悟ったのです。
良いことの裏には恐ろしいことも
亡くなった息子を忘れるために、少年を受け入れたのに奥さんは、亡くなった息子に会いたいがために、少年を利用し始めます。
最終的には睡眠薬を飲ませるという行為まで行き着き、これが大きな惨事を招くことに。
少年が眠りがつくと、息子が現れると同時に、悪霊も呼び覚ましてしまうのです。
だから、少年は引取先に迷惑をかけないように、寝ずに頑張っていたのです。
で、睡眠薬を飲まされた日、丸坊主で、目の部分が真っ黒の悪霊が出現。
逃げ惑う夫婦。少年を起こすもピクリともせず、旦那さんは観念して悪霊と戦うわけですが、勝てるわけもなく、吸い込みの術にはまり姿を消してしまいました。
そうなんです、この悪霊、人を消してしまうという特技を持っているのです。
悪霊の正体を暴くママ
旦那を失い、そして少年も虐待の疑いをかけられ、離れ離れで暮らすことになります。
何もかも失った彼女は失意のどん底ながら、悪霊の正体を暴くことで、少年もそして旦那も助かるのではと至り、過去の里親や少年のママを調べることにしたのです。
調べるにいくにつれ、自分と同じようにパートナーを失った人がゴロゴロといることに驚き、この人達も助けねばと正義感に火がつきます。
悪霊の正体を暴けるのか、最後はものすごくウルッと来るエンディングでした。
恐怖から家族愛へとかなり振り幅の大きい作品でした。