キューバー革命と言えば
最近、アメリカとの国交正常化で話題となったキューバー。長きにわたりアメリカとの国交を断絶しており、経済的にかなり苦しい状況ですが、これで少しは国民の暮らしもよくなるのではと思います。
遠い遠い昔は親米派の政権の元では、交易は盛んでした。アメリカ企業がキューバーに進出して、事業を行ったりと。ただキューバー国民の暮らしは苦しさを増すばかり。一部の富裕層だけが富を握り、多くの国民が搾取されているのでは?手な訳で、立ち上がったのがフィデル・カストロ。時の政府軍と真っ向勝負を仕掛け見事に勝利を収め、キューバー革命を成し遂げることができたのです。
そのフィデル・カストロをサポートしたのが、今なお多くの人に愛されるチェ・ゲバラ。
本作では、キューバー革命への参加から政府軍を倒すまでが描かれています、その人となりを見るに、今なお多くの人を魅了する理由がわかった気がします。
カンタンにいくつかをご紹介したいと思います。
読み書きができるようにさせたい
当時のキューバーの国民の多くは、教育にあまり熱心ではなかったのか、読み書きができる人が非常に少ない。
読み書きができないと、色々な面で不利を被り、知識人の言いなりになってしまうとのこと。この戦いに賛同したのも、この苦しい環境から国民を救ってあげたいという想いからでした。
このような耳障りのいい言葉は、時として、その場しのぎのコメントにもなりえますが、彼の場合は言葉だけでなく、部下に対しても読み書きできるように命じ、行軍で密林の中で休憩している時でも言葉や算数を教えたりと徹底していました。
入隊を希望する農民にも、読み書きできるものしか入隊させないなど、徹底している所が凄いですね。
略奪・強姦禁止
古くから戦の楽しみと言えば、侵略した土地での略奪。日本の戦国時代でも、このようなことが行われたと聞きますし、これって世界共通だったのでしょう。
が、チェの率いる部隊は、チョーがつくほど軍律が厳しく、そのような行為をしたものは処罰するなどの徹底ぶり。
これにより、チェの率いる部隊なら安心と村人も協力的になり、次々と軍隊希望者が続出に繋がったとのだと思います。
とにかく人格者
終始一貫して、自分のためではなく他者のために尽力する姿に胸を打たれました。
本気で国民の暮らしをよくしたいという強い想い。最後に政府軍のクルマを乗り回す部下に、「これはお前のクルマではなく、キューバーのものだ。あった場所に戻してこい」と厳しく叱ったシーンがものすごく印象的でした。
政府軍にとって代わって革命軍は国民のためにあることを強く感じました。