韓国に続けとばかりに、自動車関税撤廃
日本よりも先にEUとEPA(経済連携協定)を結んだお隣の韓国。
締結後前のEU向け自動車輸出が約35万台が、締結後の2016年には約40万台に増加と大成功を収めました。
てなわけで、韓国に倣い、日本もEUとEPAを結び、現在10%の関税がかかっている自動車関税を8年後に撤廃することとなりました。
そもそも日本車メーカーの弱い欧州市場。関税問題が和らげば、韓国勢と同じ土俵にのぼるわけで、環境は多少なりとも改善するでしょう。
欧州を主戦場とするマツダは関税撤廃により営業利益が300億円程度押し上げられるとも言われています。
一方で痛い話も
EUが自動車関税を撤廃してれくた代わりに、日本もそれに見合うメリットをEU側に提供しないと、そもそもこの枠組みは成立しません。
で、切ったカードがワイン、チーズ、パスタの関税撤廃。飲食系のオンパレードです。
ワインの関税は即時撤廃、チーズは締結後16年芽に撤廃。現在、約30%近い関税がかかっていますから、輸入チーズがとてうもなく安くなります。
最後にパスタの関税撤廃。こちらは1kg当たり30円の関税を11年目には撤廃となります。
この締結で、大打撃を受けるのが国内の酪農家。安いチーズ、ワインが大量に輸入され、それまで国産品だったのが、輸入品に切り替えられるこおも大いに考えられます。
米国に無言のプレッシャー
今回のEUとのEPA(経済連携協定)で、日本は農林水産物の約82%の品目で関税を撤廃しえいます。しかも、これTPPとほぼ同水準で言うのですから、ほぼ全世界に向けて自由貿易の扉を開いているようなもの。
加えて、オーストラリアとの間では、牛肉の関税引き下げが締結されいますし・・・
といった具合に、日本のこのような自由貿易の動きを見てて危機感を感じているのが、米国の畜産業界。トランプ政権に批判を強めているかとか。
そもそもTPP参加に賛成との声が多い米政権内部だけに、もしかしたら、遅ればせながら米国のTPP復活もありえるかもしれません。
保護貿易が行き過ぎると逆に・・・
自国の産業を守るという理由で保護主義的な言動が目立つトランプ大統領ですが、国民、そして議会からも、その考えから「ちょっと待てよ」という声が高まっている気さえします。
全世界で貿易協定がさかんに締結されていけば、アメリカはどんどん孤立を深めていく気がします。
自国作業への影響という痛みは伴いますが、そこは致し方ないのでは?と思う次第です。
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