ヒアリ騒動で外来種ブーム
日本にはまず生息しないという外来種が何かと話題の昨今。つい最近の事例では、ヒアリ。猛毒性のアリで噛まれると、場合によっては死に至るという、それはそれは怖いアリさん。
各地、ヒアリが出没したなんてニュースも飛び交っており、今は水際作戦でどこも大変な状況です。
他にも九州地方で東南アジアに生息するツアマカスズメバチという外来種バチの被害が起きています。
とてつもなく大きな巣をつくり、そのサイズは大きなもので1mほど。駆除も一苦労といった所でしょう。
お隣韓国でも、このハチの被害に逢い、大変なことになっているとか。
沖縄の河ではピラニアが生息していたり、まさに外来種パラダイスといった様相です。
生態系の破壊よりも質が悪い
外来種と聞くと生態系が破壊されるというのをよく耳にします。
ブラックバスがいい例ですよね。それまで生息していた魚たちを食べてしまうものだから、あるため息はブラックバスだらけになちゃったとか。
それだけならまだしも、人間の生活にも影響してくるというのだからたちが悪い。
例えばヒアリの場合、電線などに集まる習性があって、停電の被害が後を立たないとか。アメリカでは、ヒアリのよる停電で、頭を悩ましているようです。
どうして外来種パラダイス
外来種がぬくぬくと生きながらえ繁殖までしてしまうようになった原因のひとつに温暖化が挙げられています。
気象庁が発表した資料によれば、100年に0.72度のペースで上昇するところ、日本に限れば、1.19度のペースで上がったことになるとのこと。
2度上昇するだけで、植物や農作物に大きなダメージを与えると言われており、2016年の猛暑が毎年続くようであれば、マジで日本の生態系も大きく変わってくる可能性があります。
異常気象で産業界も大打撃
地球温暖化は日本に限った話ではなく、全世界で喫緊の課題と言えます。
特に産業界にとってはここ最近、地球温暖化によるダメージが目立ちます。
例えばオーストラリアの炭鉱が大雨の被害に逢い、輸送経路が遮断。1ヶ月ほど石炭供給がストップしたとか。これにより、JFEホールディングが、110億円の損失計上を余儀なくされました。
他にも、炭酸リチウムが取れるチリの砂漠が異常気象に逢い、そもそも乾燥地帯なのに雨が連続して降ることで、この先、供給は大丈夫かと懸念されています。
といった具合に、回り回って企業経営にも影響を及ぼす地球温暖化。外来種の影響で日本の経済にも影響が出るのでは?と考える今日このごろです。
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