IKEAと言えば
IKEAと言えば、周辺に大渋滞を引き起こすほど大盛況のお店という印象しか持たない僕。
日本での出店数は9店舗と思ったほど出店しないかことに驚かされますが、1店舗、1店舗がかなり規模ですから、売上もとてつもなく大きいでしょう。
2020年には14店舗を展開する目標を掲げ、今後さらなる成長が期待できます。
異変が起きた港北店
IKEAの主要店舗の一つである神奈川県の港北店で異変が起きているという。8月前半では目標を下回る日も出てきたようで、原因は近くに出店するニトリが少なからず影響しているとのこと。
IKEA港北店を中心に、半径5km圏内にニトリが3店舗。10km圏内にも3店舗と周辺をブロックしている印象を持ちます。
加えて東京から神奈川に向かう大田区周辺は鬼のような数のニトリが出店されており、神奈川への流出を防ぐ防波堤のような感じさえします。
まるで戦国時代の世
ニトリの出店場所を見ると、局所的なものではなく、俯瞰した視野の広い立地戦略も見えます。狙いはズバリIKEAとのガチンコ対決。
戦国時代も自国とその周辺という狭い視野で物事を考える武将が多かった時代に、武田信玄が尾張、三河、遠江の攻略の時に使った三河、遠江分断作戦にも似たようなものを感じます。
そもそも家具購入はスーパーと違いクルマでの来店が多い。結果、商圏も広くなり周辺よりも、より広範囲なマーケットで物事を考えるようになっているのでしょう
それにしても、都市部攻略に舵を切ったニトリですが、対IKEAもきっちりと対策を打っている所にただ驚くばかりです。
どうなるIKEA
最大のライバルとなるニトリと比較すると、売上高こをIKEAに軍配があがるものの、利益ではニトリの方が勝っている様子。ネットビジネスにおいても、ニトリが2004年から開始しているのに対し、IKEAは2017年から開始と遅れています。
とは言っても、世界企業ならではの共通フォーマットにこだわらず、日本ならではにローカライズをする商品開発を行っているなど、今後の成長が期待できます。
さらに08年以来の大型値引きセールを行うなど、原点に立ち返りとにかく安いIKEAを印象づけている感じさえします。
まとめ
黒船来襲と前評判は高かったものの、不振により早々に撤退していった外資系企業と比較すると、IKEAはまだ頑張っている方では思ったりもします。
競争が激しくなれば、それはそれで消費者にとっては嬉しいことですし、この先も永遠のライバル同士という形で両社の覇権争いを見守りたいと思います。
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