蒼井優の演技だけしか残らない「オーバーフェンス」

オーバーフェンス日本映画

職業訓練学校ってこんな感じ

職を失い再就職を支援する目的で運営されている職業訓練学校がこの作品で描かれています。世代もバラバラ。ライフステージもバラバラ。大学中退者もいれば、既に孫がいる方、現役バリバリだけど、訳あって失業してしまった人達などなど。

作品では、大工さん育成学校のようなもので、鉋削りやら木工材の組み立てなどが行われています。

先生役の教官がこれまた厳しく、まるで刑務所のような感じ。

もし失業したら、こんな学校の先生に学ぶのは嫌だなと勝手に想像してみたり。

オーバーフェンス

オダギリジョーが演じる男性がこれまた見ていて痛い

子供がまだ幼いのに、離婚することとなり、仕事をやめて故郷?に帰って仕事探しをしているという男性役。これが実にリアルすぎて、こんな人は実在するだろうなと思いました。

家族を失い、仕事を失い生きる希望がほとんどなく、何を目的にこの先生きて行けばいいのか自問する毎日。

哀愁漂いすぎて、見ていて痛々しかったです。

希望の光現わる

そんな人生のどん底状態で、街ナカで偶然出会った蒼井優。この彼女との出会いが、彼を再び元気づけることとになるのです。

2人の再会はすぐに訪れ、場所は蒼井優が働くキャバクラ。店を後にしたオダギリジョーを追うように店を出た蒼井優。その後2人の距離はグンと縮まっていきます。

情緒不安定な演技が凄すぎる蒼井優

オダギリジョーにも負けず劣らずの過去を引きずっている蒼井優。

オダギリジョーへの強い想いすぎるのが、いきなり取り乱して口論になります。

オダギリジョーの離婚理由をしつこく聞き、聞いた後は蔑むような目で私を見ないで、数分前はあんなに笑顔だったのにいきなり号泣しながら、泣き叫ぶし、感情の収拾がつかない状態。

オーバーフェンス

しまいに手にしたビールを窓になげつけ、窓ガラスを割っちゃうし、面倒すぎます。

それならまだかわいいです。一番ビックリしたのが彼女が昼間バイトで働く遊園地兼動物園での出来事のこと。

オダギリジョーが会いに行くと、元妻に会ったことにいたくショックを受けていたようで、またまた暴発。なんと檻の中の動物達を外に出しちゃうという、入園者、職員もビックリの暴挙を働くのです。

かなり情緒不安定っぷりにオダギリジョーも引くのかと思いきやパスパス彼女に引き込まれている感じさえしました。

オーバーフェンス

蒼井優すげー

清純派と思っていましたが、さにあらず。彼女の情緒不安定した演技は迫真しすぎてこっちも圧倒されました。

こんな演技もできちゃうのかとただただ驚くばかりでした。

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