ヤマトの値上げ騒動
宅配個数の激増で、値上げを余儀なくされたヤマト急便。アマゾンも値上げを受けれいる事態となるほど、事はかなりの深刻です。
便乗して、他の宅配会社も値上げを発表していますし、この件は、物流業界においてかなりインパクトがあったと思います。
一旦、値上げは受け入れたアマゾンですが、だからと言って座して待つわけでもなく次なる手を打っているというのはさすが。中堅の物流会社にも手を伸ばし、自前の配送網作りを始めています。
一部では、ヤマト急便レベルの配送の質は厳しいだろうという声があります。荷物の追跡サービスやら時間指定やら、とにかく、きめ細かい。
けど、海の向こうでは、既に自前の物流網を構築しているアマゾン。もしかしたら将来的には、日本でもアマゾン宅急便なる配送会社が誕生するかもしれませんね。
大都市に物流拠点
アメリカでは、配送センターをニューヨークのマンハッタンに設置。都市部の配送拠点の要として既に運用を開始しています。日本では東京丸の内に物流センターを置くようなもの。何故に都市部かというと、当日配送や翌日配送などに対応させるため。
都市部では激しい渋滞はつきもの。なので、配送はトラックはもちろんですが、電車や自転車も使い配送しているとか。さらに一般人による配送にも手を広げています。
日本では、まだどこの配送会社も手がけていませんが、近い将来日本でも始まるかもしれません。
自前で物流を持つに至ったあの事件
米国のアマゾンが自前で物流網を持つようになったのも213年のクリスマス商戦がきっかけと言われています。
配送を委託していたUPsが、あまりもの大量な宅配物にパンクしてしまい、遅配が起きてしまいました。
期日がとっても厳しいクリスマス。サンタさんが来ないと悲しんだキッズも多かったことでしょう。
この事件を受け、アマゾンは送料の返還と20ドル分の商品券を配り、速やかに火消しを行いました。
パートナーが、ライバルに
この事件を受け、アマゾンでは従来通り外部委託すれば、また遅配を起こすの可能性は否定できないといった結論に至り、自前で物流網を持つことを決定したのです。
それまでアマゾンの宅配を任されていたUPSやフェデックスは、このアマゾン宅急便の誕生でシェアを落としているのですから、アマゾンだけでも相当な物量なのでしょう。
この物流事業が軌道に乗れば、外部の宅配物も受注するようにもなるでしょう。
昨日までお得意様だった会社が、次の日からライバルとなり、将来的には吸収合併されちゃうなんて事も考えられますね。
アマゾン恐るべし。
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