人生教訓が詰まった「ナニワ金融道」

ナニワ金融道書籍レビュー

kindleで全巻読破

SMAP中居くん主演で数十年前に放送されたドラマ「ナニワ金融道」。人生の落伍者を描いた作品に何故か共感を覚え原作本を買い集めましたが、ドラマと違って金融に関する難しい専門用語のオンパレードに辟易。

全巻集めることなく売り払ってしまいました。

が、kindleで90円と破格の価格で売っていたものだから、すかさずポチ。

さらにまとめ買いセールスで1冊200円で売っていたものだから、間をおかずに速攻ポチ

めでたく全巻読破して、今思うことは、普段送っている生活にも、ちょっとした気の緩みで債務者に陥るというのを学びました。

全巻読破して、不幸な人生に転落した人達で特に印象に残った人達を紹介します。

教頭先生の転落

生徒の模範とも言うべき教頭先生が、借金地獄で首が回らないというお話。いかがわしい先物取引の担当に捕まり、人生を棒にふるというお話。恐妻家を持つこの教頭。妻に内緒で街金からお金を借りて先物取引に手を出し、いきない儲けが出たものだから、どんどんとお金を突っ込み、しまいには子どもたちの修学旅行のお金にも手を出してしまうというお話。

ナニワ金融道

最終的には学校も首になり、妻とも離婚。果ては日雇いの道路交通整理係にまで落ちぶれ、悲しい気分になりました。

地上げ屋の悲しい末路

恐らくバブルの頃の話ですが、ある区画の土地購入を狙ってビルを立てて、行く行くは周辺の土地も買い進めて地上げを成功させようという実業家のお話。

風俗店を入居させてテナント料で、急場の資金を繋ごうと画策しましたが、灰原さんの見事な術中にはまり、自社ビルを手放すことに。

ナニワ金融道

借金の担保に自社ビルを入れたのが大きなミス。と言っても、そうしなければ街金からの融資は見込めないのでいたしかたないのですが・・・

結局、この青年実業家は夜逃げして、自社ビルを帝国金融に手渡すことに。

帝国金融にしてみれば、労せずして自社ビルを手に入れることができたのです。

家主がすっからかん

家賃収入を見込んでビルは建てたは良いけれど、入居者に夜逃げされて首が回らなくなったと言う残念なお話。しかもこの話、帝国金融ともぐりの街金の戦いという別の側面もあり、読み応えがありました。

家主からどんどんお金を巻き上げていく様子を見ていて、思わずページを閉じたくなるほど。あなたは騙されているという教えて上げたくなるほど。

お金の返す当てもないのに高級車やコピー機を手形(不渡り)で購入。商品は横流しでもぐりの街金が儲け、家主は自己破産計画。が、露見してこの計画はパーになるんですけど・・・

お金にまつわる怖い話

全19巻読み終えて思うことは、ほんのちょっとした気持ちで借りたお金が、将来的には自分の人生をも大きく左右してしまうこと。最初は数十万円なんですけどね、みんな。それがどんどんと膨れ上がってしまいには首が回らなくなるといった人が多かった気がします。

政治献金

色々と人生教訓の詰まった作品でした。

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