中国企業傘下の東芝の場合
色々と問題を起こした結果、家電部門を中国企業美的に売却した東芝。
美的のもとで、東芝ライフスタイルとして再出発をすることとなりました。
東芝時代は、半導体と原発が重視で、家電はやや軽視されてましたが、親が変わったことで予算も潤沢となり、技術者もかなりやる気を取り戻しているとか。
そもそも美的とは
日本では馴染みが薄いですが、2016年の売上高は日本で約2兆円というマンモス企業。中国国内には約2000もの販売店網を持っているというのですから、中国では大手家電メーカーと言ってもいいでしょう。
で、消費者のイメージと言えば格安品を扱う家電メーカーとうのが定着しつつあり、これを打破したいこうという狙いがあり、東芝を買収しました。
共同開発の炊飯器
東芝ライフスタイルと美的の共同開発製品が炊飯器。東芝にとっても2015年に中国市場を撤退しており、再出発ということにもなります。
開発にあたっては、お互いが知恵を出し合い、徹底的に商品を磨き上げてきたとか。
ここは譲れないという所は、東芝スタッフが中国に足を運んで、とことん議論して製品化にこぎつけたとか。
日本の技術者と中国の技術者のこだわりがふんだんに盛り込まれた商品と言っても過言ではないでしょう。
コストダウン効果もあり、2016年下期には黒字化の目処が立ち、息を吹き返した感じすらします。
鴻海傘下のシャープの場合
こちらも世間を騒がせた感じがしますが、鴻海傘下となり、息を吹き替えした感じすらするシャープのお話
開発製品はハンディタイプの掃除機。
とにかく軽量化を目指したシャープですが、炭素繊維を使えば事は解決するのはわかっているものの、調達できる見込みが立たない。
そこで、親会社の鴻海に相談した所、地場の炭素繊維会社を紹介され、一気に軽量化の道が開けました。
加えて、開発期間も従来の1年半から1年に短縮。これも鴻海が多くの金型技術者が在籍しているから。それまではどうしても外注せざるを得ませんでした。となると、どうしてもスケジュールが伸びてしまう。が、内製であればスケジュールが伸びることなく大幅に試作品作りの機関を短縮できるわけです。
もったいない日本企業
日本の電機メーカーは海外勢の攻勢にさらされ、元気がありませんが、親が変わると、こうも変わるのかというのが素直な感想です。
モノヅクリへのこだわりは、消えていないのだなと実感すると共に、その思想が中国に波及し、肝心の日本では薄れてしまうのでは?と勝手に不安になっちゃいます・・・
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