規模には勝てないよ
日本の電機メーカーは、そのむかーし、昔、全世界ではNo.1の実力を持っていたのに、今ではそんな姿は見る影もなく、韓国勢にその座を奪われ、久しく苦しんでいるというの状況です。
で、最近では、その韓国勢を追撃しようと中国勢がここの所を力をつけています。
その戦略とは、日本電気メーカーの買収。技術力はないけれど安く仕入れる調達力で、日本勢にはない武器を補完することで、世界NO.1の座を狙っているようにも見えます。
ハイアールの三洋電機買収
古いもので言えば、ハイアールの三洋電機買収でしょう。当時は日本の電機メーカーが中国傘下に大きく報じられましたが、あれから5年もの月日が経ちました。
中身は日本製だけど、発売元は中国メーカー。冷蔵庫のアクアの値段を見た時に、こんなに安いの?とびっくりしたのを今でも鮮明に覚えています。
ところが15年度に日本国内で800億円という目標は未達に終わりそうで、苦戦を強いられています。
レノボ帝国の最終形
日本ではTHINkpadでおなじみのレノボ。IBMからパソコン事業を買収し、先を走るデル、HPを抜き世界NO.1の座をいとも簡単にダッシュ。
THINKPADユーザーの僕から見ても、同じスペックで比較するとダントツでレノボが安いということは経験済み。世界NO.1シェアを獲得するのも納得が行けます。
んで、さらにシェアを伸ばそうということで、日本国内NO.1のNEcを買収。盤石の体制となり、レノボが国内首位に立つのは時間の問題かなと。
けど、それでも飽き足らずなのか、何と富士通をも買収することを決定。富士通は確かシェア2位だったと記憶しています。ので、これが事実なら、レノボ1強は確実。
部品共通化で、調達力が高まれば、今よりずっとも安くNEC、富士通製のパソコンが手に入るというわけです。
東芝も中国勢に喰われまくり
まずは白物家電分野ですが、こちらはマイディアグループに買収されました。
近々、共同開発のハンディタイプの掃除機が発売されます。
買収前からつきあいがあったこともあり、スムーズな統合がなされてたのではないでしょうか。今後の発表される商品に大いに期待が持てます。
続いてはテレビ部門。こちらはハイセンスに買収。赤字続きでお荷物状態だったテレビ部門を買収してくれるというのだから、東芝にとってはありがたい話です。
世界を席巻したレグザブランドを使えるハイセンスにとっても、これはメリットある買収だったことでしょう。
日本電機メーカーの中国化
このように中国勢による日本電機メーカーの買収が進んでいます。ただどこも期待通りの成果を上げきっていないようで、これからが腕の見せどころといった所でしょう。
日本勢が弱いとされる調達力を補完してくれるのだから、買収効果はすぐに出るのでは?と素人的には、そう考えてしまいがちですが、事はそう簡単ではないようです・・・