本当に実在した伝説兄弟にピクッ
実話ものが好きな僕にとって、この作品はとにかく興味深いものでした。今の語り継がれる伝説のギャングと来れば見ないわけにはいかない。
てなわけで、とりあず前半戦の感想をまとめした。
ギャングものと言うと、拳銃を使ったドンパチを真っ先に想起しますが、こちらはドンパチがほとんどない、生身の身体をはった肉弾戦がメイン。
まさに腕っ節の強さでのし上がったと言っても過言ではないでしょう。本作品の主人公クレイ兄弟は。
飲み屋の用心棒が収入
クレイ兄弟がなぜ、ここまで強いのか、そもそもお二人ともボクシングの選手でかなりの強者でした。
その道に進んでいたら世界チャンピオンも夢ではなかったかもというのは言いすぎでしょうか、とにかく強いことは確か。
なのに、悪の世界で、その強さをいかんなく発揮します。
彼らのデビューは1950年代。当時、治安の悪かったロンドンでは、ギャングにいくばくかのお金を支払ってトラブルがあったら解決してもらうとういのが半ば常識。
なので、早速クレイ兄弟もパブの用心棒としてギャングの世界へ。しかし同業者からは早速目をつけられ、抗争勃発。
古株のギャングにも臆さない度胸
数名の怖いお兄さん達が店を訪れ、ここは新参者としてはトラブルを回避して、平身低頭する所を、真っ向勝負をしかけます。
相手が差し出した手の上から、ナイフを突き刺し、戦い勃発。
素手勝負であれば、クレイ兄弟に勝てるはずもなく、早々と彼らは退散してしまいます。
寄せばいいのに、逃げる怖いお兄さんを追いかけ、クルマのフロントガラスを鉄パイプで割ってしまうなど、とにかく一度火がついたら止まらない狂犬っぷり。
とにかくキレたら怖いんです。
「俺キレたら何しですかわからないよ」と言った脅し文句をよく耳にしますが、クレイ兄弟の弟ロニーの切れっぷりを見たら、そんな脅し文句も霞んでしまいます。
例えば日本刀を使って、口を割くシーンは思わず目をそむけるほどの残酷さ。
そもそも、ロニーは精神障害で、一度キレてしまうと見境がなくなってしまい、暴力で身を滅ぼすと兄のレジーも心配していたほど。
しまいには兄に対して、おまえも丸くなったとキレてしまう始末。全く手に負えない状況が続きます。
頭の切れっぷりも一級品
兄のロニーは、弟にに比べるとまだ話がわかるといった感じで、ビジネスセンスに長けているといった感じ。
他のギャングと抗争一辺倒だったのを提携して、互いに儲けようと話をもちかけたり、警察の動きを牽制すべく、政治家に接近して便宜を図ったりと。
ところが、やることなすこと全て弟レジーが全てをぶち壊す暴れん坊将軍っぷりで・・・
ということで、後半戦が楽しみです。