クリスマケーキ、お誕生日ケーキと言えば
なかなか口にすることのないスィーツ系なので、そっち系のお店と言えば、不二家のペコちゃん、コージーコーナー位です。今回紹介するシャトレーゼは初めて目にするケーキ屋さんで、郊外を中心に全国で500店近くを出店しているという、ケーキ屋業界では知らぬ人がない人ほどの最大手チェーン店なのです。
が、ピークだった2003年には店舗数は500を超えていたものの、そこから景気の影響もあったのでしょうか、430店近くまで規模を縮小してしまいました。
てな訳で、国内でとどまっていたら、この先ジリ貧になると、よく耳にするフレーズですが、そこから一気呵成に行動に移しちゃったのがこの会社の凄いところです。
悪条件を跳ね返す強さ
まず最初に進出先の絞り込み。それが東南アジアのシンガポール。テストマーケティングを実施したところ飛ぶようにケーキが売れ、これは行けると確信めいたものを感じたのでしょう。
早速出店準備にとりかかりましたが、どうしても条件面でなかなか折り合いがつかない。
そんな時に、伊勢丹から助け舟が。ウチでテナントは出さないかという打診。2つ返事でOKはしたものの、あてがわれた場所は、地下2階のスーパーの出口付近。しかもたった5坪。といった悪条件にもかかわらずケーキを求める客が殺到。これをきかっけけに、海外進出3年で9カ国、50店舗のフランチャイズを展開するまでに、トントン拍子で規模拡大をしてきました。
鮮度が命です。
高温多湿という気候環境があまりよろしくない場所に、よく出店できたなと思います。現地に工場を作って対応しているのかと思いきや、全て日本からの輸入。出来上がったら即冷凍にして、船を使って輸送をしているそうです。
そもそも国内でも鮮度にはとてつもなく厳しい決まりごとがあるようで、とにかく添加物を最小限に押さえて、かつ菌の繁殖を抑えるという徹底した厳しい商品管理がありました
これが気候面で悪条件な場所でも、活きています。
オートメーション化には理由がある
工場のほとんどはオートメーション化が進んでおり、人の手が介在するのは少ないとか。なので、工場では人の数がかなり少ないそうです。
コスト削減や効率化という側面で見られがちなオートメーション化ですが、シャトレーゼの場合は、菌の繁殖を抑えるため。とにかく人が介在すればするほど菌が繁殖しやすくなるそうです。
鮮度にこだわる徹底振りを垣間見えた気がしました。