一人勝ちの株価上昇のファミマ。なのに・・・

コンビニ流通業界

ファミマの株価が凄いことになっている

コンビニ大手の株価の推移を見ると2017年10月はほぼ3社ともどんぐりの背比べ状態でほんとどの差はないものの、2017年12月を堺にファミマの株価が急上昇。先頭集団から抜け出たランナーのごとく株価では独創状態が続いています。

これで割りを食ったのがセブンイレブンとローソン。株主総会ではファミマの好調さを引き合いにどうしてウチの株価は低いんだと不満の声が噴出する騒ぎに。

では、どうしてこうもファミマだけが好調なのか。それは同社の出店戦略に投資家たちから評価を受けているからなんです。

株価

贅肉の削ぎ落としを好感か

ユニー傘下のサークルKと統合したファミマ。それまで3位に甘じていた店舗数も統合によりローソンを抜き2位になりました。

店舗数が増えればそれだけバイイングパワーも高まり、仕入れ交渉なども優位に進められ何かと都合が良い。

けど、ファミマはその逆を行く店舗戦略で不採算店の整理に力を入れ、この1年間で何と1000店近くを閉鎖しました。

これを投資家たちが評価した点なのです。

現在のコンビニビジネスは新規出店を続けることで売上高を維持してきました。が、あまりに増えすぎたこともありコンビニ飽和状態とも言われ、成長の余地は昔に比べあまりないとも言われています。

という声も拾いつつ、ファミマは思い切った戦略に打て出たのではと勝手に思っています。

コンビニ

大事なのは既存店売上高

では、既存店の強化とはどのようなものなのでしょう。

例えば元サークルkのファミマ化を当初の計画よりもかなり前倒しで進めています。

ある店舗では売上高が約10%を増えたなど早速統合の効果が発揮されています。

確かに近所の元サークルKの店舗もファミマに衣替えしたとたん客が増え、今まではありえないレジ待ちが発生するほどの盛況ぶり。

個人的にはレジ待ちしないサークルKの方が何かと便利だったんですけどね。

やはりサークルKにはない豊富なPB商品やお弁当やパンなどの品揃えは魅力なのでしょう。

コンビニ

気になる既存店売上高は・・・

このようにファミマでは、新規出店を絞り込みつつ既存店の強化に今力を入れ、投資家からも一定を評価を得て株価も上昇。。この戦略は当たったかには見えます。

ところが既存店売上高を見ると、前年同月比でマイナスになる月もあり、まだまだ戦略の効果は出ていない感じもします。

不採算店も閉鎖し、優良店舗だけを残し、そこに投資を厚くしていくという考え方は非常に理にかなっています。

今後、ファミマが飛躍することを期待したいと思います。

コンビニ

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