異業種参入でスーパーもつらいよ

スーパー流通業界

スーパーは安泰かと思ったけど

百貨店、総合スーパーは衣料品が不振で長く低迷。コンビニも既存店売上高がイマイチ。その中で、スーパーマーケットは手堅い商売をしていました。地元に根ざし商圏も狭い。競合も少なく無風状態。同業他社の動向さえ押さえていれば対抗策も打ちやすい。

ところが最近では、ディスカウントストアやドラッグストアが競合相手となり、苦戦を強いられています。

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ドンキが野菜も売り始めたよ

雑貨、キワモノ商品、格安のプライベート家電を扱うドン・キホーテが、生鮮食品にも進出しました。現在はMEGAドンキというお店で取り扱っているだけですが、売上次第では今後拡大が予想されます。

さらには加工食品にも手を広げるようになれば、スーパーにとってはかなり手強い存在になるでしょう。

さらにスーパーを悩ますのが、ドラッグストアの参入。業界首位のウェルシアでもお弁当の品揃えを充実させたり、イートインコーナーを設けるなど食品にかなり力を入れています。

コスモス薬品にいたっては、総売上に占める食品の比率が50%以上と、もうそれはドラッグストアというよりもスーパーと名乗っていいのではないかというレベルです。

このようにディスカウントストアやドラッグストアまでも、スーパーと競合するようになり、各社新たな対策に乗り出し始めました。

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人不足がスーパーにも影響か

営業利益率を見ると、スーパー各社ともかなり厳しい状況が浮かび上がります。業界最大手のライフは、わずか2%弱。いなげは最も低いといた状況。

一方のドラッグストアのウエルシアは4%弱。恐らく利益率の高い薬品が大きく貢献していると思います。

仕入れコスト抑制にはかなり力を入れていますが、足を引っ張るのは人件費。人手不足でパートやアルバイトの時給も高騰。それが経営を圧迫しているのでしょう。

よく通うスーパーでパート募集に時給900円を見た時にそう感じました。

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逆張りの人員増強

となると真っ先に浮かび上がるが人員削減。少しでも人件費を減らして利益を捻出というのが常道ですが、ライフの場合は、逆に人を増やしてサービスの質を高めようというもの。

本社の人間を福店長に配属したり、新卒を店舗に配属したりとそれまでにはない試みを開始しました。

競合他社との差別化に価格ではなく、サービスの質に求めたのは好感が持てますね。

商圏の事をよーく見て回れば、何かヒットに繋がるネタを探せるのにと思っちゃいますね。

単身世帯、シニアの一人住まいが多いマーケットに、キャベツ丸ごとしか置いてないというのはありえないだろうと。ハーフは、1/4サイズ置いたらと思ったりするのは僕だけじゃないかなと思った次第です。

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