チリの崩落事故を彷彿
娘のバースデーを祝う帰路。ケーキも買って、奥様に帰るコールをして、仕事の商談でビッグなディールを成功させ、我が世の春を謳歌していた矢先に、まさかのトンネル崩落事故に遭遇。有頂天過ぎたのに罰が当たったのか、いきなり地獄へと突き落とされたのでありました。
気づいたら辺りは真っ黒。フロントガラスは粉々に砕かれクルマのボディも原型をとどめていない。命が助かったのは奇跡。
チリの崩落事故のようなことが身に襲いかかったのです。幸いにもスマホの充電は満タン近く。外部との通話も可能という好条件。チリの人達に比べると多少は救われている面もありました。
基本、盛って交渉するもの。
この作品、救助側の隊長と閉じ込められた主人公の信頼関係がクローズアップされています。
被害者に冷静にすべく、多少の救助日数を早めに行ってみたり、心中おだやかではないのに平静を保ってみたりと、お互い本心を抑えつつ、対処しているところに男の友情なるものを感じずにはいられませんでした。
が、救出作業の大失敗でこの関係はものの見事に崩れ去ってしまうのですが・・・
チリの救出作戦を参考に
崩落直後、救助部隊はトンネル内の行き止まり近くまでクルマを走らせ損壊の状況調査を進めることができました。
が、その調査の途中に二次災害が起こり、再び崩落。命からがら、救助部隊は難を逃れることができました。てなわけで、さらに被害者との距離が広がったわけで、トンネル入口からの救出を断念せざるを得なくなりました。
で、次なる手が、チリの垂直型救助。ある程度、被害者の場所が特定できたことで、その近くに垂直にドリルで穴を開け救助するというもの。
これが最初1週間と言われ、10日に伸び、そして最後は穴を開けていた位置がズレまくっていたという大チョンボ。
再び被害者近くに向けて堀削作業をすることになったものの、また10日間近く待たさせるのかのと思うと・・・・。被害者の心は次第に折れてしまい、唯一の頼みの綱であったスマホも電池切れ。外部と接触する手段を失ってしまったのです。
で、この人最終的には助かるの、それとも
一般的な映画は、ハッピィエンドで終わるもの。この作品であれば被害者の生還です。
が、韓国映画の場合、必ずしもハッピィエンドで終わらないという作品もいくつか見てきました。
ので、クライマックスはどちらかと言うと、悪い方へ悪い方へと事件が頻発。これもしかしたらと最後までハラハラさせれました。
ぜひご覧ください。