遠大なワナにはまる「犯人は生首に訊け」

犯人は生首に訊けアジア映画

久々の韓国映画らしいに興奮

ハリウッド映画に比べ韓国映画は外れが少ないというのが僕の評価。

予想もつかない話の展開、時にはハッピーエンドに終わることなく何か釈然としないことも。それらを全てひっくるめて惹きつけるものがあります。

ここ最近ではやや予定調和的な作品が多かったですが、この作品は久々に裏切られた感満載。最後まで見応えある作品でした。

犯人は生首に訊け

ざっくりとあらすじ

離婚調停も終わり、単身でとある田舎に赴任してきた医師が、ある事件に巻き込まれるというのもの。

ある日、検診で訪れた老人のゾッとするような寝言を聞き、ドンドンと事件にのめり込んでいきます。

この老人、医師が住むマーションのオーナーで1Fで精肉店の経営者。そのオーナーが口にした寝言は、人間を解体に関する話。遺体はある川に捨てれば凍結して4月までばれないとか、首は必ず切断して、とある場所に隠しておけとか。

その寝言を聞いて、この医師は、「こいつ殺人犯じゃねーの」と疑いの目を持始めました。

犯人は生首に訊け

黒のビニール袋から頭髪

ある日、1Fの精肉店を除くと黒のビニール袋からのぞく人間らしき頭髪を見てしまい生首では?と疑念がさらに深まっていきます。

その1件があって以来、やけに親しくなるオーナーの息子。夜に突然訪れてお肉のおすそ分けに訪れたり、飲みに誘ったりとそれまでの挨拶程度の関係を考えると、嘘のような接し方に変わっていきます。

ある日、離婚した元嫁が医師のマンションに来て口論になった日も、嫁が部屋を飛び出した直後に、部屋に押し入るし、不審な行動が目立つようになりました。

犯人は生首に訊け

犯人まるわかりだろ

しかも、この地区では昔、連続殺人事件が犯人がまだ捕まっていない。もしかしたら、その犯人も精肉店オーナーの仕業ではと思い始めました。

極めつけは元嫁の失踪。口論して部屋を飛び出したまま、その後行方がわからなくなっているようで、医師の所に警察が訪れ事情聴取を受ける羽目に。

残念なことに、医師が嫁を殺したとあらぬ嫌疑をかけられてしまったわけです。

ここまで来ると観ている側としては、犯人は精肉店家族だろうと思い始めます。

が、素人でもわかるような話の展開を、韓国映画がするかというちょっとした期待を持ちつつクライマックスを迎え、やってくれましたという展開が待っていました。

犯人は生首に訊け

どうなる主人公の運命

もしかしたら今度は自分の命が奪われるかもしれないという医師の運命やいかに。そして、この親子が犯人であることを白日下にさらすことができるのか、最後の最後にとんでもない大どんでん返しが待っています。そこは観てのお楽しみ。ぜひご覧ください。

犯人は生首に訊け

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