いきなりブスリはないでしょうの衝撃
オカマを掘られて相手方に怒鳴り込んだら、背後からブスリって。突然の出来事に被害者は一瞬何が起こったかわからないでしょう。
しかも被害者と加害者は全くの他人。怨恨などの動機などは一切なく、ただただ無差別に人を殺すことが生きがいという、かなりサイコ的。
運が悪かったとしか言いようがない。加えてこの殺人鬼はこれまでも何人もの人を殺めている連続殺人事件の犯人。しかも証拠を一切に残さないという頭も切れているものだからたちがわるい。
警察もなかなか犯人逮捕の手がかりをつかめずにいました。
どっちに取っても相手が悪かった
まるでプロレスラーと言わんばかりの体躯に強面の面構え。韓国の組長とは腕っぷしでのし上がるものなのか錯覚するほど。
この組長、怒られせたらとにかく怖い。ある組の組員の態度が悪いことに腹を立てて、サンドバックの中に入れてボコボコにしたり、既で前歯を抜き取ったり、残忍性もこれまた強烈。
そんな腕の立つ極悪人をターゲットにした連続殺人犯はとにかく運がなかったと言ってもいいでしょう。いつもなら背後から一刺しでマウントを取れるのに、いきなり背負投を喰らい、ボンネットに叩きつけられるわ、自分の凶器でもある包丁を胸元に刺されたりと散々。
これは相手が悪かったとその場からサッサッと逃げを決め込む犯人。負傷を負った組長は何とか一命を取り留めたものの、腹の虫が収まらない。
手なわけで、傘下の組員を総動員して、殺人鬼の捕獲作戦を発動します。
便乗する警察。ここにヤクザ&警察連合が誕生
別件でこれまでマークしていた組長が連続殺人犯に襲撃されたことで、警察側は共同戦線を張ることを提案します。警察が持つ、連続殺人犯に関する情報を提供し、実働部隊はヤクザが担う。
最強の捕獲チームがここに誕生するのでした。対してとんでもない相手を敵に回した連続殺人犯。けど、この男、全く動揺する素振りを一切見せず、まるでこの状況を楽しんでいるのですから、猟奇的殺人者はどこか常人とは思考回路が異なるのでしょう。
そうゆうことか、悪人伝とは
こうして、とてつもない包囲網ということもあり、警察の手によって逮捕されることとなった殺人鬼でしたが、これが知らぬ存ぜぬの一点張り。
確たる証拠をもつかめず、このままで保留になってしまう。そこで立ち上がったのが組長。自分の手で殺めるという望みを叶えることができず、半ばあきらめていた所に、警察からまさかの相談が舞い込んできます。
証言に立つ代わりに、殺人鬼と同じ刑務所に入れることを約束させます。
こうして殺人鬼は死刑を宣告され、組長は念願の倍返しの機会を得ることができたのです。
種類は違えど、警察も含め皆、悪という要素を多分に含んでいるだなと思った次第です。