誰が主役?キャラ渋滞しすぎで主役が霞んで見えてしまう「咲き Saki」

日本映画
咲きSaki

入りやすいテーマの麻雀。学生時代が懐かしい

実際にあるかどうかは知りませんが、健全な高校生がギャンブルで競い合うという本作のテーマ。

現実離れした設定に観てみたいという気持ちになりました。

社会人になったら麻雀は必須科目。ので、学生時代にバイト仲間の家で徹マン」を何度したことか。

とは言え、ほとんどルールは覚えられず、頭の2個を揃えてあと3つものをまとめればOK。その位の知識で麻雀を知り尽くした先輩達の対局していました。

麻雀を純粋に楽しむというよりも、卓を囲みながらショーモないギャグや世間話を楽しんでいました。

咲きSaki

が、本作は競技麻雀だけに一切の笑いもなく、しょーもないギャグを言いながら捨て牌することもない。

終始無言で、相手の捨て牌をよーくチェックしながら、張り詰めた緊張感の中、麻雀が進められていました。

主役級のキャラ多すぎ

この麻雀大会、5人一組でそれぞれが対戦していき総合点を競い合うというもの。どの高校もキャラ強め。

逆に、そこまでキャラ強めの人がいると、主役が霞んで見えてしまう。

キャプテン翼で言えば、南葛に日向小次郎や三杉君、立花兄弟がいるようなもの。これで翼くんも霞んでしまう。

個性的キャラを数多く登場させるのは作品を面白くするけれど、そのさじ加減を間違えると作品がつまらなくなってしまいます。

右目開眼で、特殊能力発動。

最初に気になったのが全国大会常連校のキャプテン。何故か片眼は閉じたまま。

これが麻雀の最中に開くというもの。何かしらの不慮の事故で片眼を失ったかと思ったらさにあらず。

しかも、この片眼が開いた時の彼女は無双状態。劣勢状態を跳ね返し、見事トップに躍り出る快挙を成し遂げます。

が、続く次鋒戦では、他校にコンテンパンにやられる始末。

次鋒戦では、また主役が代わりは今度は全くのド素人。麻雀を知り尽くした猛者にとって予想もつかない麻雀のやり方に調子を狂わせ、奇跡的に、このド素人が次鋒戦を制することになります。

このように各クラスの試合ごとに主役が順番に周り、強烈キャラ同士がぶつかりあうことがない。

よーく考えられて作られているんだなと感じました。

どっかで見たキャストが多いこと、多いこと

主演の浜辺美波もさることながら、脇を固めるキャストにもどっかで見たような子が多く出演していました。

キャスト陣を調べると、ワイドナショーに出演した女子やら、雑誌のトップモデルをしている子やら、武田玲奈が出ていたりと後から驚くことがいくつも。

同世代でこんだけ活躍するキャスト陣で主役を張ることとなった浜辺美波も相当なプレッシャーだったことでしょう。

高校生による競技麻雀、そして個性豊かな登場人物、誇張しすぎの対局シーンなど見どころ満載なのは確か。

この作品を見て、学生時代に全く興味のなかった麻雀の役覚えをしてみようかなと思いました。

麻雀に精通していれば、もっと作品を楽しめたことでしょう。

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