捨ててしまうのは忍びない。廃棄ロス問題

賞味期限流通業界

しなびたキュウリを見ると・・・

買い物した食材を使い切るのは気持ちのいいものですが、中々思い通りにいかないのが実情。

特に野菜などの生鮮食品は使い切る前に期限切れになることが多い。

しなびたキュウリを食べようと気にもならず、罪の意識を感じながらも廃棄してしまいます。

このような家庭から出る廃棄ロスは全体で約4割を占めています。

残りの6割はメーカーであったりスーパーやコンビニなどの小売店。

これを重く見て、国が廃棄ロス削減の取組みをはじめました。

賞味期限

賞味期限表示に変化

取組の対象は、メーカーや小売店のサプライヤー側の部分。例えば賞味期限の表示を、それまでは○年○月○日にだったのを○年○月に変更。

メーカーでは伊藤園が「お~いお茶」をはじめ順次対象商品を広げています。他にも味の素が「クノールカップスープ」でこのような取組みを進めています。

小売店ではイオンが賞味期限が1年以上の食品でこの取組を開始。2025年には2015年比で、半減させるという目標を掲げています。

各会社ごとにまだまだ温度差があるものの、業界全体でこの動きが広がれば廃棄ロスも削減されると思います。

賞味期限

1/3ルールって知ってますか?

賞味期限表示の他にも業界全体で廃棄ロス削減に向けた取組も進められています。それが1/3ルールの改訂。

1/3ルールとは、賞味期限が半年の商品の場合、メーカー・卸の賞味期限を製造日を起点に60日、小売店は納品日を起点に60日、家庭は購入日から60日と定めたもの。

このようにメーカー・卸、小売店、家庭それぞれに賞味期限が設定されていて、この期限を過ぎると廃棄されてしまいます。

賞味期限

メーカーに有利な1/2ルール

1/3ルールの改訂は、これをメーカー・小売を90日、スーパーを45日、家庭を45日にして、メーカー・卸の賞味期限を伸ばすといもの。

メーカー・卸は賞味期限が後ろ倒しになったことで廃棄ロスの軽減に繋がります。

90日ともなれば生産管理上、一度により大量生産ができる訳でコスト削減も繋がり、売価も安くなっていいことずくしかと思うんですけどね。

ところが、この改訂が中々広がりを見せない。1/3ルールと併用となると、そこで生じた賞味期限商品が回さられるのではないかという不安が小売店側にもあるとのこと。

加えて、この商品は1/3、この商品は1/2と小売側も商品管理が煩雑となり、中々導入には踏み込めません。

賞味期限

ポイント付与などは大歓迎

最も良い解決策は、賞味期限の近い商品を買ってくれた人にはポイントを付与するなどの制度を設けるというもの。このアイデアには大賛成。

基本、ディスカウトされた賞味期限切れ間近の食材を買う僕にとっては、安く購入できて、しかもポイントがつくのですから。

是非とも導入してほしい。

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