優秀な人間のみ会える社長さん
主人公ケイブは、とある検索機能で世界的に有名なとあるIT会社の社員。
優秀な社員でしか会えないという社長との顔合わせに見事当選。
選ばれた数少ない人間しか社長に会うことをは許されず彼自身かなり有頂天になっていました。
ヘリコプターを使い山奥の研究施設に一人で引きもる社長の元へ。そこで待ち受けていたのは、AIロボットのテスト作業。
AIロボットが自分自身をAIロボットとして意識しているのを認識しているかというのを数字にわたって検証していくというものでした。
まるで人間そのもの。AIロボット
そのAIロボットの出で立ちとは言えば画面はほぼ人間。頭から後頭部にかけては機械。身体もシルエットは人間なものの部分的にはメカニカル。
これがAIロボットの究極な形という感じがしました。
質問をいくつかするとまともな回答が変わってくる。しかも人間側の微妙な感情の動きを微妙な動作で読んでしまう。
AIロボットから、「あなたは私に好意的な気持ちを持ち始めている」と微妙な仕草で見透かされてしまったケイブ。
相手はAIロボットだけど、彼女にどんどんのめり込んでいきます。
AIのネタ元は膨大な検索データ
彼女の言語能力やコミュニケーション能力は全て、この会社が運営している膨大な検索データによって作られたもの。
つまり、検索データから人間の思考パターンを読み取れ、それをAIに学習させて、さも人間のようなAIロボットが作れちゃう。
検索データをマーケティングに利用している某社と違い、ウチはAI用のデータとして使っているんだよと得意げに語る社長に、これって現実の世界でもそうなの?とも感じてしまうほど、やけにリアリティがありましたね。
AIが意思を持つ恐怖
AIロボットの女性から、一緒にこの施設から逃げようと提案され、最初は戸惑っていたケイブでしたが、社長がAIロボットを自分の性の道具として使っている秘密を知ってしまい、彼女の望みを叶えるべく、ある行動に出ます。
社長を酔払せて、その隙に逃げてしまうというもの。
すべては監視されている怖さ
この施設、全ての行動が監視カメラで一部始終社長に筒抜け。唯一、停電した時だけカメラがオフとなり、その間だけ、ケイブとAIロボットは秘密のお話をして、脱出作戦も話し合っていました。
ところが社長は最初からこれをお見通し。
予備バッテリーで二人の秘密話を全て録画していました。
おそらく、ケイブを施設によこしたのも、AIのテストというのは建前で、AIロボットの本心を探りたいがために呼ばれただけなんでしょう。
それもケイブ自身の検索履歴を調べに調べて、これならAIロボットとの相性はいい。というところまで調べあげていたのです。
驚きの結末
脱出作戦が全て社長に筒抜け状態で、果たしてこの二人は無事施設を抜け出すことができるのか。驚きの結末が待っています。
一つだけ言えることは、やるねぇ~AIロボット。人間も見事に騙されてしまいました。