絶対王者は過去のお話
遠い遠い昔のお話。ノートPCが20万円近くで売られていた頃、東芝のDynaBookは世界NO.1の販売数を誇っていました。
当時の自分は5万円前後のデスクトップで我慢していたこともあり、DynaBookに対する憧れは人一倍。
それが今では、絶対王者の面影もなく凋落の日々。ブランドの存続さえ危ぶまれているという話、どこか寂しさすら感じます。
デスクトップと同じ運命を辿る
当時は、デルとHPが彗星のごとく現われ、瞬く間に世界トップシェアを獲得していきました。
日本勢でこの2強に対抗できるメーカーはなく、ノートPCの世界で勝負するしかない。てな所まで追い込まれていったように見えます。
ところがこの領域にも、デル、HP。んで、IBMを買収し、勢いになるLenovoも現われ、日本勢は防戦一方。撤退を余儀なくされるメーカーも出てくる始末。
王者DynaBookも同様で、ズルズルとシェアを落としていったのは言うまでもありません・・・
シャープで息を吹き返す
DynaBookの不振は、他にも東芝のゴタゴタ騒ぎの影響も少なからずあり、パソコン事業も売却リスト入りされ、シャープに売却されました。
新しいご主人の元、新しい船出をきることとなりました。
調達力の強さでは群を抜く鴻海傘下に入ったことで、復活に向けたロードマップもかなり気合が感じられる内容。
現在の数字に対し、2021年には、それを2倍に高めるというもの。新規株式公開も視野にDynaBookの復活劇がこれからまさに始まろうとしています。
肝は法人需要
復活に向けての最優先事項はコスト競争力の強化。。こちらは鴻海の力に頼り、購買から製造などで協力を進めてます。
この点については早速効果が出ており、2018年下期には黒字化するのではと言われています。
恐るべし、鴻海効果といった所でしょう。
そして次なる戦略が法人重要の開拓。一般顧客向けに比べ、儲けが大きい。手早く台数を稼ぐにはもってこいの市場。当然他社もこの分野に力を入れてはいますが、ハードに加え、セキュリティやらクラウド管理などのサービスもセットにして攻略していこうという絵えお描いています。
DynaBook復活なるか
てなわけで、再び息を吹き替えしたDynaBook。日本が誇るノートPCとして輝きを取り戻せるのか、今後の動向に注目したい。
VAIOが法人需要開拓で成功。業容をさらに拡大なんて記事を見るにつけ、DynaBookも行けるのでは?と思うのは僕だけでしょうか。