地球存亡の危機に瀕して
温暖化、異常気象、食料問題、水問題などなど、その全ては人口増加に原因がり、このままのペースで人口増加が続くと地球が破綻してしまう。
てなわけで、とりあえず食料不足だけは何とかしようということで、遺伝子組み換え的な事をやり、この危難から脱することに成功しました。
ところがこの副作用が思わぬ事態を生むことに。この食べ物を口にしたことで多生出産が増え、双子、三つ子は当たり前。再び人口増加に頭を悩ますことになったのです。
そこで政府は一人っ子政策児童分配法を施行。これは2人目、3人目が生まれた際は、冷凍保存して、人口増加を一時的に抑制させ、しかるべきタイミングで解凍して再び命を与えるというもの
親にとっては身を引き裂かれるようなつらい世の中になってしまったのです。
仰天。まさかの七つ子誕生
そんな子だくさんにとっては生きにくい時代にあって、この世に生を受けた主人公の七つ子ちゃん。
ママは出産時に命を落とし、おじいちゃんが七つ子の面倒を見ることにしました。
本来なら一人を残して、残り六人は冷凍保存される運命でしたが、おじいちゃんは七人全ての命を守ることを決意しました。
と同時に子どもたちにも、自分たちの置かれている立場を認識させ厳しいルールを課します。
厳しいルールを課せられた七つ子ちゃん
彼女達の名前は七人いるということで、曜日の名前がつけられます。家の中ではマンデイ、フライデイと曜日で呼びあい、外では一人の女性の仮の名を与えられ生きていくことを課せられます。
自分の名前と同じ曜日だけ外部との接触がOK。それ以外の曜日は自宅待機。
友人、学校の先生に怪しまれないよう、情報共有は徹底され、その日に会った出来事をみんなの前で発表します。
パーマンであれば額を合わせるだけ良いですが、生身の人間ではそうも行きません。
ついに恐れいていた事態が現実に
友人、知人にバレずに30歳の年を迎えるまでになった七つ子ちゃん。バリバリやり手のキャリアウーマンという人格を手に入れ順風満帆な暮らしを手にいれたかに見えましたが、ある日、マンデイが失踪する事件が勃発。
七つ子の中でもしっかりもののマンディ。翌日になっても家には帰ってこず、仕方なくチューズデイが出勤。部下や同僚と前日の話を違和感なく乗り越えたのも束の間、まさかの児童分配取締組織に拉致されてしまいます。
こうして、マンディの失踪、チューズデイの拉致をきっかけに七つ子ちゃん達の身にさらなる危難が降りかかります。
どこから漏洩したのか
取締組織はどのようにして七つ子ちゃんの存在を知ったのか。謎は深まるばかり。
そんな時、ある男性が彼女たちの自宅に訪問。聞けば彼の勤め先は児童分配取締機関ということで、彼と恋仲にある姉妹が犯人であると突き止め、壮絶な姉妹喧嘩に発展することに。
とにかく最後まで楽しめる作品です。ぜひ。