ゴーグルタイプじゃないよ。全身型VRだよ
VRと言えばゴーグルタイプが一般的。目の前に広がる風景と目線が同期して没入感は従来のゲームとは比較にならないほど。
本作品では、そのさらに上を行く没入感が得られるVRマシーンが登場します。日焼けサロンのようなカプセル型タイプで、全身でVRを楽しめるというもの。
作品の中ではVR専門店なるものが登場し、将来的にはこの手のサービスが街中で数多く見られるんだろうなと思いました。
恐らく個室ビデオなんかは、VR専門店に移行しやすいのではないでしょうか。
疑似タイプスリップを楽しめる
作品の中では、様々なVRゲームが登場します。例えばバイオハザードのようなゾンビを倒しまくるゲームだったり、第二次世界大戦中のナチスと戦う戦争もの。もっと歴史をさかのぼって中世ヨーロッパの騎士になってみたりなどなど。その全てがリアルなビジュアルと共に目の前に広がり、まるでタイムスリップをしたような錯覚を起こすほど。
しかもこまめにセーブをして、ゲームオーバーともなれば数時間前に戻ってプレイを再開できる。VRの世界では人生のやり直しが何度でも聞くんだなと思いました。
VR検閲官が未来っぽい
行き過ぎたリアリティを取り締まる?、あるいはゲームの内容を改ざんしてやりたい放題振る舞う輩をとっ捕まえるVR検閲官が作品の中で登場します。
行き過ぎた暴力、残虐行為が現実世界に悪影響を与えるということで取締る必要性が出てきた訳です。
確かに本作品を見ていると、今、VRの世界なのか、それとも現実の世界なのかが見分けがつきにくい。第三者でさえわからなくなるのですから、プレイする本人はなおのこと。
こうして、VR内での秩序が保たれているというのは実際にありえる話かなと。
とは言え、仮想世界の中で、「君やりすぎだよ」と注意されるという何ともほのぼのとした感じがしてなりません。
ミイラ取りがミイラに・・・
VRの世界を熟知した検閲官でさえ、現実との見極めができなくなるほど、とにかくリアリティが半端ないVRの世界。
セーブをこまめに繰り返していくうちに、今自分が現実とVRのどっちの世界にいるかがわからなくなりリアルの世界で殺人事件を引き起こしてしまいます。
あれだけ残虐行為を厳しく取り締まっていたのに自分自身が実社会に害を及ぼすとは・・・
と思ったら、まさかの大どんでん返しがクライマックスに待っています。えっ、これまでのシーン全てがVR世界だったのと
ぜひご覧ください。