中国不景気でも多少は光明あり

半導体新興国ネタ

日本電産に続けとばかりに

日本電産ショックとでもいいましょうか。下方修正を2018年末に発表後、TDK、アルプスアルパイン、日東電工、京セラ、ソニー、シャープが減益を発表しました。

その要因はアップルのiPhone急減速ですが、その引き金となったのが中国の景気減速です。米中貿易摩擦の影響が回り回って日本企業を襲うという構図です。

これって電子機器業界にも、この手の業績悪化は今後続々と出てくる感じがします。

株

スマホ需要にも変化が

米中摩擦による煽りを食う形となったアップルですが、スマホ需要の減速も挙げられます。

スマホの世界出荷台数を見ると前年比約14億台。内3割を占める中国が、買い替えサイクルの長期化などの影響もあり、中国国内で10%以上の減少となりました。

悪い事は重なるもので、このダブルパンチがスマホ市場を冷え込ませたと言ってもいいでしょう。

スマホ

アップルの次なる手

トランプさんの圧力によるものなのか、それまで海外生産をしてコストダウンを図っていたアップルですが、国内生産の切り替えを地味に力を入れてきています。

2018年では約6兆円もの部品を国内から調達。前年比10%だったとか。

この動きを敏感に察知したのが鴻海。米中西部のヴィスコン州に液晶パネルの工場の建設を決めました。起工式にはトランプさんが出席したというのですから、ロビー活動も万全。さすが世界を相手に商売をする企業は抜け目ないと感じた次第です。

話は戻って日本企業

スマホ市場の成長が見込めないとは言え、将来の飯のタネが育ってきているのも事実。

村田制作所もスマホの部品製造会社の一つですが、アップルショックの被害者であるものの、業績見通しは2018年とトントン。

車載向けの半導体需要が旺盛なこともあり、スマホのマイナス分を補うというカタチとなりました。

クルマの電動化によりガソリン車に比べ3倍近く半導体を積む必要があり、中国以外からも引き合いが多いとのこと。

電気自動車

捨てる神あれば拾う神あり

スマホで培った技術が他の領域で花開くという格好となり、今後の半導体需要はクルマにシフトしていきそうな予感さえ感じます。

下方修正を発表したTDKも車載向け半導体の製造しており、こちらも業績は好調だとか。

中国もハイテク関連産業の育成にはかなり力を入れているようで、今後中国が日本のライバルになる日もそう遠くないとも言われています。

この分野で光り輝き再び世界に躍り出る日本のものづくりをぜひとも見てみたいと思いました。

半導体

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