値上げ、値下げはよく耳にする話
Amazonのカスタマレビューを見ていると、「〇〇円で安く買えたのでラッキーでした」というコメントを目にすることがよくあります。
恐らくキャンペーン中などに買ったのでしょう。そのタイミングで買えなかったのだから、致し方ないとすぐ諦めがつきますが、今回のお話はセールなど関係なく、ネット通販では、様々なデータを元にチマチマと価格を変動させているというもの。
この話を初めて知り、もしかしたら自分は今まで損した買い物をしていたのではとちょっと不安になりました。
1日に何度も価格が乱高下
例えばあるドッグフードの値動きを見ると、
当初、1万5000円だった値段が、その後1日約600円ずつ値下げを繰り返し、なんと5000円近くまで値下げ。と思ったら、今度は突然、2万円近くまで急騰と短期間でとんでもない価格の乱高下をしていたのです。
その後もクリスマス前後に1日に2回、240円ずつ値上げが続き。、その後は値上げ幅は10円に縮小されたとか。
この振り幅の大きさを知って、Amazonの買い物は勢いでポチッとするのはやめて、しばらく値動きを見てからポチッとしようかと考えさせられます。
競合他社との価格を見ながら
ちなみに米国のAmazonでは、1日に約250万回の価格変更がなされおり、その価格調整の条件は多岐にわたると推測されています。
まず考えられれるのは競合他社の価格。リアルな家電屋でもよく目にする「他店より1円でも安く」というあれです。
同時期にヤフーショッピングにもこのドックフードは販売されていたようで、ヤフーショッピングでも毎日のように価格調整を行っていました。
で、その価格調整に追従するかのようにAmazonの価格も、その価格を下回る範囲で調整がなされています。
敵をさることながら、Amazonの価格設定のきめ細かさには驚かされます。
需要と供給のバランスを見ながら
他にも商品の需給バランスを見ながらというものがあります。
在庫が少なくなれば、価格をつり上げて調整を行うというもの。
さらにAmazonの場合は、その売れるだろうという判断をサイトの閲覧数や注文数の増減から判断し、在庫が厳しくなる前に価格調整を前倒しでしている可能性もあります。
ネット通販なら価格設定が柔軟
といった具合に、Amazonの限らずネット通販では価格をその時々の需要と競合他社の価格動向に併せて柔軟に調整できるというメリットがあります。
リアル店舗でも、値下げシールをつけての対応はしていますが、シールを貼る工数を考えると、そこまで頻繁にはできません。
RFIDタグなら、柔軟な価格変更ができるとも言われますが、タグの値段が下がらない限りかなり先の話になることでしょう。
リアル店舗では数十円値下げするのに断腸の思いという節がありましたが、ネット通販のそれはどこかカジュアルな感じがして、また個人的には、さもありなんとあっさりと認めてしまう。
そう考えると、ネット通の商売はリアルに比べるとメリットが多いなと思った次第です。