国を挙げての取り組み。中国
交差点、公道、コンビニなどなど顔認証技術が進む中国。中国当局が前面に立ってこの事業を推進しているというのは大きな強み
中国国民の多くが顔写真を国に提供しているわけで、総人口14億人のデータは何も代えがたい資産であり、他国を引き離す上での格好の材料となります。
実績もしっかりコツコツと
国にからの援助もあってかしっかりと実績を挙げているのがハイクビジョン。
100万人近い顔画像の中からある犯罪の容疑者5名を特定したという。
100万人の中から5人ってとてつもない精度だと思います。
他にもセンスタイムという会社は、1ヶ月で69人の逮捕に貢献。ダーファ・テクノロジーは大都市の人混みの中から逃亡犯を見つけ出すのに使われるなど、顔認証技術を扱う会社が数多くあり、しっかりと実績を積んでいます。
日本もこの分野では、中国には及ばないのかなと諦めていましたが・・・
コンテストで1位。NEC
そんな不安も杞憂に終わるかのごとく、中国勢よりもデータは少ないものの、その技術は世界でNO.1と認められ企業があります。
それがNEC。2017年の顔認証コンテストで1位に輝いたとのこと。
日本もまだまだ捨てたもんじゃないなと。
ラグビーワールドカップでも採用
NECのこの顔認証技術は既に実用化されており、空港の入国審査などで世界40カ国で導入されています。
先日の旅行で顔認証による入国審査を受けましたが、あれもNEC製だったのでしょう。
それまでは目視によるチェックでどうしても審査待ちの列ができていましたが、顔認証により列などできず、スイスイと入国審査が行われていたのが印象的でした。
で、この技術、ラグビーのワールドカップでも利用されています。
関係者用入り口でIDを差し込み、その後顔認証を行うというもの。
入場券の使い回しや不正利用防止に役立つと言われています。
2020年の東京オリンピックでも利用が決定されており、導入がさらに進むと見られています。
課題は継続的な収益構造
課題は収益構造。現状では売り切り型のシステムのため、収入は導入時のみ
とは言え、この手の技術は日進月歩。常に技術開発が求められる分野。導入後もこまめにアップデートしていかないと、いつの日か中国勢にキャッチアップされる可能性だってあります。
クラウド型の提供にしようかと模索しているようですが、早期に本サービスを進めた方がいいのかなと。
日本でも顔認証による無人コンビニがそう遠くない未来に実用されるのを期待しつつ・・・