AI界隈が騒がしい。公益or企業利益?

新商品・サービス

予算のかけ方がケタ違い

そもそもAI技術は、大学などの研究機関などで盛んに行われていましたが、今では民間がその役目を担っています。

予算のかけ方も格段の差があり、民間が約45兆円に対し、公的機関のそれはたったの2000億円。これではますます、両者の差は広がる一方です。

民間と同レベルのデータを揃えるのは厳しい

米オープンAIが開発した大規模言語モデルChatGPT。このシステムの肝は大量のデータですが、この規模のデータを用意できるのは民間であて、大学側では無理。

米オープンAIも当初は非営利団体でしたが、研究開発のための資金が集まらないなどの理由から、法人化したと思われます。

人材も民間に移る人が増加

この状況を受けて大学のAI研究者が不足気味だとか。これは民間による積極採用が影響していると思います。

2004年時点では民間に就職する人は約21%だったのに対し、20年には約70%に達したようで、今後もこの傾向が続くのではないかと思います。

AIはお国のものか、それとも民間のもの?

イタリアが一時的にChatGPTを禁止しました。個人情報保護を理由だそうです。

本来であれば、公的機関がチェック機能を有していましたが、公的機関と民間の間で大きな差が生じている今、そのチェックもままならないといった状態になっています。

今後もこの手の騒ぎは世界中で起こる可能性もあり、その度に政府が主導して改善を求めていくことになるのでしょう。

そう考えると、AIというものは、公益に資するものであり、となると、大学などの公的機関の役割も重要になってくるのかなと思います。

予算を潤沢につけて、民間に対抗しうるレベルまで、組織規模、技術力をつけないと民間企業の都合の良い仕組みになるのではと思った次第です。

タイトルとURLをコピーしました