ノルウェイもナチス占領下だったとは
イギリスの諜報の調教を受けたノルウェイ人12名が小さな小さな漁船に乗り、あともう少しで本国ノルウェイに上陸成功だったのに・・・。
待っていたのは何とナチス。海上から、そして陸から銃砲撃の雨あられ。何とか難を逃れ上陸したものの、12名中11名はナチスに捕らわれる羽目に。
ノルウェイの海上基地爆破の計画はあえなく潰えたかに見えましたが、奇跡にこの難から逃れることに成功した人がいました。
その人が本作品の主人公。
ナチスが上陸した仲間たちの逮捕に忙しい中、その背後をしれっと通過しようとしましたが、運悪く見つかってしまい、彼の逃走劇はここから始まるのでした。
スタートから重いハンデ
何とかナチスの目を盗み逃走に成功しましたが、周囲は極寒のノルウェイ。不幸にも片足は裸足で、かつナチスの銃撃に会い傷を負っている状態。
しかもそんな状態で海の中に一夜潜伏していたというのですから強靭な精神力と体力を持っていたのでしょう。
ナチスも一晩、海の中を監視するほどの執拗さ。が、結局彼らを見つけることができず、死体を確認せずにこの寒さなら生きていまいということで、捜索を一旦打ち切ります。
ところが、現場は彼が死んだと断定するも、その上司は死体が上がってくるまで彼の死を認めないと再び捜索を開始することになったのです。
ノルウェイ人の温かいこと、温かいこと
周りはほぼ真っ白の山奥なものの、ポツンとポツンと集落があり、彼はそのお家を転々として、中立国のスウェーデンを目指します。
彼をかくまうノルウェイ人の家族、おばーちゃん、そして兄妹など皆、最初こそ怪しむそぶりを見せたものの、彼を素直に受け入れ計画を後押ししてくれるのでした。
自宅でかくまってあげたり、スウェーデン人との仲介役を紹介したり、秘密基地でかくまったりと
ナチスに見つかれば命の危険にさらされる恐れがあるのに・・・。その勇気ある行動に感動を覚えました。
カモシカってすげー
何とかスウェーデンとの国境数kmまでたどり着くことができた主人公。とは言え、国境付近にはナチスの監視塔があり、そう簡単に逃げることは不可能。
てなわけで、考えたのがカモシカの大群に紛らせて彼を移送しちゃうというもの
当の彼はソリにくくりつけられてカモシカに引かれるがままに従うわけですが・・・
とにかくこのシーンを見て誰もがカモシカスゲーと思ったはず。
極寒の地でも余裕しゃくしゃくといった表情に頼もしさを感じましたよ。本当に