見方によってはファンタジー。「ホーンティング」

ホーンティングBlog 反省

不眠症の臨床試験者を募集

現代病とも言える不眠症。その改善を目的とした臨床試験の応募を新聞広告で目にした主人公エレノア

これまで母の介護で不眠続きが板についてしまい、改善できるならばとこの臨床試験に応募します。

見事、採用となり試験会場に指定されたある郊外のお屋敷まで足を運ぶと、驚くことに門扉は鎖で厳重に施錠されておりいかにも怪しげな雰囲気

素人でも、この異様な雰囲気に訳あり屋敷と気づきます。

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いかにも怪しげなお屋敷

東京ドーム位の敷地にこれまたお城を彷彿させる、どでかいお屋敷。

なのに管理者は初老のおばあさんと門番のこれまた初老のおじいちゃん

中に入ると、これまた豪華絢爛。天井は美術館ばりに高く、開放的。壁面は彫刻や絵画で埋め尽くされ、中世のお屋敷といった感じ。

けど、そこはかとない不気味さもあって、何か出るなといった感じ

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ここに数日間泊まらなくてはならいとなると不眠症の人にはかえって逆効果。

どんな試験を行われるかと思いましたが、これが不眠症試験と偽った恐怖心理試験ということが後に判明し、合点が行きました。

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子供の彫刻が動く。鳥の彫刻が

深夜にお部屋のドアが激しく叩かれたり、吐く息が白くなるほど急激に寒くなったり、初日からお化け屋敷感全開

最初こそ主催者側の仕込みでしたが、その後は主催者も与り知らない怪奇現象が頻発。

壁面の子どもたちの彫刻が喋りだしたり、凛とした鳥の彫刻がいきなり羽を羽ばたかせながら、攻撃してきたり・・・。特に主人公のエレノアだけが、この怪奇現象に見舞われてしまいます。

そもそもこの屋敷、織物で財を成した大富豪のお屋敷。富を手にしたものの子供には恵まれず、それを申し訳なく思ったのか、奥様は自殺してしまったとのこと。

案の定、訳あり物件だったんです。

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ラスボス。屋敷の主人降臨

怪奇現象に襲われるエレノア。小さな子ども達が自分に助けを求めていることに気づきはじめます。

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屋敷の主であった夫婦の身の回りを調べてみると、子どもたちが助けを求める理由に気づきます。

幼いながらも織物工場で労働を強いられた彼らはご主人に殺されていたという事実。そしてその秘密を知った奥様は自殺ではなく、秘密が暴露されるのを恐れたご主人の手によって殺されたということ。

その事実をつきとめたエレノアを危険人物と思ったのでしょう、ご主人の魔の手が彼女を襲います。

そして姿を表したご主人。ラスボスばり存在感で、彼女を襲います。

そして、強力な援軍を得たエレノアとラスボスとの闘いの火蓋が切られたのでした。

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ホラー映画なんだけど・・・

といった具合に、最初こそホラー映画的なトーンですが、ラストに向かうにつれファンタジー的な色合いが濃くなり、悪に挑む勇者といった感じがして、ちょっと興ざめしちゃいました。

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