特殊能力はないのが好感
マトリックスで一躍時の人となったキアヌ・リーブスの主演作。特殊能力を持って敵をバッタバッタとなぎ倒す的な優等生ではなく、ちょっとお金にだらしなさを感じるイケてない若者役。なので、親近感を持って、観ることができました。
なぜか野球コーチ?
ひょうんなことから、小学生位の野球チームのコーチを引き受けることとなりますが、まぁ、元々ヤル気がないので、適当に指導する訳です。日本で言う少年野球の鬼コーチというよりか、誰々君のパパコーチ的なノリで、特に技術的な指導をする訳でもなく、ゆるーく。
それぞれに悩みを持つ少年達
スラム街暮らしなのか、おっかない黒人達がわんさか。銃声が響いたり、あっちこっちでカツアゲらしきものが横行していたり。そしてお家が貧乏。荒んだ暮らしの中で、唯一の希望が野球ができることなのかなと。なんて、日本って恵まれているんだろうと思った訳です。
キアヌが徐々にいい人に
遊びの延長線上で、野球をしていた彼らも試合で大敗したことをきっかけに真面目に野球に取り組みはじめます。いつしか、そんな彼らの心の変化に気づきキアヌの気持ちも徐々にいい人モードに切り替わっていく訳です。
借金で首が回らないのに、彼らにピザをごちそうするシーンは、ちょっとウルッと来ます。
最後はウルッと。
キアヌが「必要とされる人間にしてくれた」的なことを、最後に口にします。更正できたのは君たちのおかげだよ的なことを。ある少年に向けてのメッセージですが、その事件をきっかけに、キアヌと少年達のお互いの心が本当に通い合えた瞬間だと思うと、不覚にも涙した訳です・・。
これ、マトリックスのキアヌが言っていたら泣かないだろうな。普通のキアヌだからこそ感情もスッと入っていけた訳なんです。