携帯3キャリアとECサイト
ドコモ、KDDI、ソフトバンク。日本の大手3キャリアが総務省からの厳しい横やりを受けて、これまでの商売が立ち行かなくなってきました。
ので、次なる飯の種として、3社とも決済サービスに力を入れているのが今の現状と僕には見えます。
で、決済サービスを軌道に乗せるべく選んだ道がECサイトとの提携。
ドコモはAmazon、KDDIは楽天、ソフトバンクはヤフーといった感じで整理してみると、きれいに棲み分けが。
ECサイト側も国内大手3社と言ってよく、まるで携帯キャリア側との写し鏡状態になっていることがわかります。
Amazonに鞍替え?ドコモ
Amazonプライムの年間費無料を打ち出したことで、Amazonとの連携を世にアピールしたドコモ
国内最大手のAmazonに乗っかるのは真っ当な判断だと思います。
この提携話に至るまでには、伏線があったようで、Amazonの買い物代金を携帯電話料金と合算して決済できたり、dポイントでAmazonの決済に使えるようにしたり、数年前から両者の関係は進んでいたのです。
なので、今回のAmazonプライム無料は当然の成り行きと言ってもいいでしょう。
KDDIは楽天との関係強化
ところがドコモはしたたかとでも言いましょうか、楽天も長きにあたって関係を築いていました。
格安スマホで回線貸し出しがその最たる例。
KDDI、ソフトバンクが格安ブランドを持っている中、ドコモにはない。それを補ってくれていたのが楽天モバイルだったわけです。
が、楽天の携帯事業進出で両者の関係がこじれるにいたり、ドコモ、楽天経済圏は断ち消えとなってしまったのです。
個人的にはこの経済圏が成立していればと悔やまれます・・・
ということもあってか、パートナーを失った楽天はKDDIとに急接近。決済上のサービス提携はまだないものの、携帯の設備を貸したり、物流サービスなどで提携するなど、関係が深まっています。
ソフトバンクはヤフー
ドコモ、KDDIと異なり、一番スッキリした関係なのがソフトバンクとヤフーでしょう。
関連会社ということもあり、こじれることなく連携が最もスマートに進んでいると言ってもいいでしょう。
勝者はどこかな
個人的には、○○Payの代理戦争にも見えるこの提携関係。
勝利を左右するのは、登録者数だと思うんですよね。
となると、先行者優位という点では、楽園&KDDIが優位かなと思うわけです。
aupayと楽天payが相互で利用できるともなれば、爆発的に登録者数が増えること間違いないかなと思った次第です。