よく使われる種の起源
企業の成長においてよく引用されるダーウィンの種の起源
環境変化に適応するものだけが生き残るというもので、これを企業に置き換えてよく語られています。
今のままで安穏としていたはダメだよと。新しいことに挑戦していかないとこの先お先真っ暗だよと。
任天堂、富士フィルムの好例
この環境変化に応じて事業を変容させていき成功を収めたのが任天堂。
あのファミリーコンピューターを発売し、茶の間にゲームを持ち込んだのは大きな功績といえましょう。
元々は花札、かるた、トランプなどをメインにしていた会社でしたが、3代目社長の時に、これからはゲームの時代だということで、大きく業態を変化させていきました。
他にも時代の変化に合わせて業態変化に成功したのが富士フィルム
デジカメが普及し、フィルム市場の銀塩カメラは衰退の一途を辿りました。
が、富士フィルムはいち早くその技術を、液晶や化粧品などに転用することで見事この難局を乗り切りました。
時代の変化に合わせてみたものの
とここまで見ると、業態変化は企業存続する上では、必要不可欠かと思いきや、時代の変化に振り回されて倒産の憂き目に合う企業があるのも事実
山口県にある老舗ホテルでは、時代の変化に合わせて、社員旅行需要増を見込んで増改築したり、インバウンド需要を取り込むべく料金を値下げしたり、その時々の変化に合わせて、新しい試みをしてきたものの、増改築の負担が最後まで重くのしかかり、宿泊客の減少に歯止めがからず倒産してしまいました。
変わらないという選択肢を選んだものの
一方で、変わらないことで企業存続を図るものの倒産してしまった会社も
とある和菓子メーカーも、ヒット商品に恵まれず倒産。
大阪の制服製造会社も、企業の制服廃止、カジュアル化の環境変化に抗うことができず、こちらもあえなく倒産
で、結論は企業によりけりか
とここまで見てくると、変化対応すべきか否かという話になってきます。
変化対応の場合は、設備投資を伴うものもあり、大きなリスクを抱えることにもなります。
が、現状維持のままで行くのもジリ貧になることは目に見えている。
なので、本業から派生させていくことでしばらく様子を見てみるのもいいのかなと。
老舗和菓子とらやであれば、商品バリエーションを増やしてみたり、販路を海外にもちょっと広げてみたり、根っこの部分は変えずにちょっとだけ新しい取り組みをしてみる。これが最適かなと思った次第です。