物流もしっかりケア。アリババの手厚いフォロー。日本も負けていられないでしょ・・・

物流業界

驚異のダウンタイムゼロ。優れたシステム開発

独身の日でとんでもない売上を記録したアリババ。注文を相当集中したのにサーバーがパンクすることなく毎年に乗り切っているのは普通に考えるとすごいこと。

しかも、そのシステムたるや、独自に開発されたもので注文の繁忙似合わせてフレキシブルに稼働でき、これまでの最大注文数に合わせたシステム構成に比べ格段に安い。

モノ売りが稼ぎ頭ではあるものの、Amazonのようにシステム開発にも力を入れ、しかも技術力も世界トップレベルというのですから、凄い。

さらにアリババの凄い所は、システム開発に留まらず、EC販売で要となる物流にもかなり力を入れている点です。

物流

トラックは持たない。システムを売っています

物流となるとトラックを保有したり、倉庫を保有したりといったイメージがありますが、アリババの場合は、これらは一切持たず、物流会社に対して配送システムや倉庫の自動システムを販売しているというもの。

中国全土で取り扱われる荷物の約7割が、このシステムを配送されていることを考えると、ほぼほぼ中国におけるデファクトスタンダードと言ってもいいでしょう。

日本では物流の効率化を目指して、トヨタが音頭を取って、いすゞ、日野の3社で情報の共有化を目的に提携を発表しましたが、中国では異業種のプレーヤーが盟主となり、かつ既に実用化されて数年が経過。

日本の物流がいかに遅れちゃっているのかを改めて知ることになり、頑張れという想いでいっぱいです。

物流

独身の日の注文も滞りなく配送

そもそもアリババが物流に本腰を入れ始めたきっかけは、独身の日の時の配送の遅延。システム側で滞りなく注文を捌き切ったものの肝心の商品発送が遅れる事態が起きていました。

てなわけで、物流の効率化、遅配撲滅を目指して本格的に物流に力を入れ始めました。これにより数年前から、独身の日に注文を受けた商品は混乱することなくお客さんの手元に届いています。

しかも年々注文数が増加しているにも関わらず、遅延を起こしていないというのは、いかに優れたシステムということがわかります。

年末年始になると必ずや遅延を起こしがちな日本と比べると、これまた中国の方がかなり先を行っているように見えます。

さらに先を行くアリババ物流

このように世界的に見ても、かなり先を言っている感じのアリババですが、まだまだ進化し続けるというのが凄い。

日本でもよく取り沙汰されるラストワンマイル問題。集配所から客先のこの間の効率化が課題となっています。近年ではかなり再配達が少なくなった気がしますが、それでもまだまだ再配達が残っているのが実情。

そこでアリババは無人自動配送車を使い、ラストワンマイル問題に取り組んでいます。今はまだ限られた場所での導入にとどまっていますが、既に実用化されているとのこと。

物流

スマホを片手に自動配送車まで行き、QRコードを読み込ませると、パカッと扉が開いて荷物が出てくるというもの。自販機みたいなシステムなのでしょうか。

チョー未来感を感じさせる本システム、ぜひとも体験したいと感じた次第です。

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