コロナ禍で大打撃、カーシェア。と思ったけれど意外に伸びているというのには驚き

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他人とのシェアってどうよ?

コロナ禍前までは、カーメーカーすらカーシェアは参入するなど、所有からシェアという動きが活発になるのではと言われていました。

ところがコロナ禍により事態は急変。不特定多数の人が利用する車を借りるというのは、消毒万全とは言われてもちょいと感染リスクを気にしてしまうもの。

コロナが流行し始めた頃は、そんな話をよく耳にしました。これでシェアという新しい生活スタイルも収束してしまうのかと残念に思いましたが、実際に増え続けているということで驚きました。

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対前年約50%アップ。カーシェアアプリ利用者

ある調査会社の調べによれば、カーシェアアプリの利用者の2021年1-6月の実績は、対前年比で47%増。前年の1-6月と言えばコロナ禍が流行し始めた頃と重なっていることから、このような大幅な伸びを示していると思います。

とは言え、この大幅増の数字からは、不特定多数の人が利用するクルマでも不安なしと思う人がかなりの数でいるということ。

実際、高速道を走っているとやたらと目につく「わ」ナンバーのクルマ。巣ごもりの反動からか遠出したくなった人たちがカーシェアを利用しているようにも見えます。

この大幅増の理由としては、新車の深刻な玉不足も影響しています。

減産やむなし。深刻な半導体不足

カーシェアを脅威に感じていた新車販売ですが、このコロナ禍で絶好調といった様子。

不振にあえぐ日産は黒字転換となり復活。トヨタは過去最高益を記録。ホンダも黒字転換を達成と各社とも好業績。けど、素直に喜べないのが、深刻な」半導体不足。

好業績なのに減産を余儀なくされたり、好業績だけど通期予想は当初の計画を据え置くなど、未だ先が見えない状況。

といった状況ということもあり、納車までも恐ろしく日数がかかり、友人は数ヶ月待ちだったという話を聞き驚きました。

このように新車を買いたくても買えないとなれば、所有よりもシェアを選ぶのも無理はない話でしょう。

半導体

どうなるクルマのある暮らし

このような状況がこの先も続くとなると、カーシェアが定着してコロナ収束後に新車の売れ行きが鈍ってしまうのではと心配になります。

コロナ禍で新しい生活様式が色々な場面で起きており、クルマも同様に新たな局面を迎えるのではないかなと。

もしくは所有とシェアのハイブリッドとも言えるクルマのサブスクが流行るかもしれませんね。毎日は乗らないけれど月に数回は乗るということであれば、サブスクもひとつの選択肢になります。

サブスクリプション

この先、クルマの取り巻く環境がどのように変化していくのか注視していきたいと思います。

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