後発組なのにスマホ決済、シェアNO1。
今やスマホ決済の2/3のシェアを誇るPayPay。2018年と他社に比べ後発だったにもかかわらず、特大の100億円キャンペーンで話題をかっさりロケットスタートに成功。事業成功にいかに初動が大事かを示した事例とも言っていいでしょう。
が、 PayPayの凄い所はこれだけに留まらず、定期的に還元キャンペーンを張って話題につきないこと。かくゆう自分も、これまでは楽天ペイ一択でしたが最近ではセブンイレブンとタッグを組んだキャンペーンやガストのクーポン券など PayPay を使う機会が増えてきました。
とうとう来ました、無料期間のタイムリミット
他にも近所の小さなラーメン屋で使えたり、自転車屋さん、クリーニング店、整体屋さんなどなど、とにかく、これまでスマホ決済とは無縁だったような小さなお店で利用できるのは嬉しい。
ここ10年位はお金を持ち歩く習慣がほとんどくなく支払いはおサイフケータイかスマホ決済。ので、現金払いとなるとちょっと面倒な感じもしますし、ランチ時でもその手のお店はパスするようになりました。
では、なぜ楽天ペイなどの他のスマホ決済サービスが参入しないかと言うと手数料をこれ以上安く設定できないからというもの。
PayPay の場合は、この手数料を3年間無償にしてきました。ので、店主もQRコードの紙さえ設置すれば導入OK。手数料も無料ならいいんじゃないということで PayPay を導入してきたと思います。
が、2021年10月から有料化を迎え、多くの加入店が離脱するのでは?と言われています。
店舗支援という第二の野望
で、 PayPay が取った策が業界水準の半額の手数料利率1.6%。一般的にカード決済の手数料は3%台と言われています。無料じゃないけど安く抑えることで、離脱するお店を引き留めようというわけです。
が、この利率の適用には集客支援サービス PayPayストアの登録が条件。このサービスに登録すると PayPay アプリ内に地図表示されたり、口コミなどが記載できる、まるでグーグル・マップのようなサービスが受けられるというもの。
さらに PayPay ならではというのがユーザーの囲い込み機能。そのお店をお気に入り登録したユーザーに限りますが、クーポン券の発行などもできるようです。
小さなお店の支援という枠組みで見ると
リクルートが展開するAirレジ、クラウド会計のfreee、EC支援のストアーズ、そして楽天など、中小零細企業の経営支援というのはこれまたライバルがたくさんいる世界。
とは言え、豊富な資金力も背景に、この枠組の中でも、将来的には優位性を発揮していくことでしょう。
PayPay ストア組がリアルを中心とした店舗である一方、楽天はECの中小零細を支援。この両者が融合したら、日本の中小零細のデジタル化も一気に進み、世界に売れる仕組みができるのではないでしょうか。
とにもかくにも今、PayPayが使えるお店が離脱しなことを切に願うばかりです。現金使いには戻りたくないです・・・